午後は沖縄で警報級の大雨の恐れ 明日29日は西日本で激しい雨 連休の中日は広く雨
登山時に注意したい気象リスク
この時期は、地上の気温が上がる一方、一時的に上空に寒気が入ると大気の状態が非常に不安定になり雷雲が発達しやすくなります。 過去の大型連休中には低体温症や落雷による死亡事故が発生しています。低体温症は体温が下がってしまうことで現れる様々な症状です。必ずしも気温が低い状況で起きるとは限らず、風が強かったり衣服が濡れていたりすると危険性が高まります。着替えや風雨がしのげるアウターシェルを持つようにしてください。 GPSが普及している中、意外な落とし穴になりうるのが濃霧による道迷いです。GPSで現在地のみ確認することに慣れていると、ちょっとした地形の変化に気がつかない場合があります。GPSを持っているのなら、進行方向があっているのか、現在地の地形は整合しているのかを見るようにしてください。 落雷は木の少ない稜線だけではなく、樹林帯でも起こっています。積乱雲が近づいている状況では屋外で完全に安全だといえる場所はありません。なるべく近くの山小屋や避難小屋に逃げるなどの対策をとってください。
日本気象協会 本社 福冨 里香