〔東京外為〕ドル、158円台前半=米金利上昇で水準切り上げ(8日午後5時)
8日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、堅調な米経済指標を受けた米長期金利の上昇を背景に、1ドル=158円台前半に水準を切上げた。午後5時現在は、158円10~11銭と前日(午後5時、157円49~50銭)比61銭のドル高・円安。 東京早朝は買いが先行し、158円20銭台に上昇した。その後は、日経平均株価の大幅下落を眺めて157円90銭付近まで水準を切り下げた。仲値公示にかけては実需の買いで158円10銭台に値を戻す場面もみられた。 午後は、日経平均株価の切り返しなどで158円20銭台まで回復。ただ、「160円に近づくにつれて介入警戒感が高まる」(外為仲介業者)とされ、おおむね157円90銭台~158円20銭台で伸び悩んだ。 東京時間は、堅調な米雇用動態調査(JOLTS)などを受けて米国時間に買われた流れを引き継いだが、「158円台では政府・日銀による介入警戒感が根強い」(国内銀行)ため、上値追いには慎重だった。 米国時間には、昨年12月17・18日のFOMC議事要旨が公表される。同会合でFRBは0.25%の利下げを決定したものの、2025年の利下げ想定回数は9月時点から減少したため、タカ派的と受け止められた。市場では、今後の金融政策を展望する上で「FRBが行った議論の内容に注目している」(資産運用会社)との声が出ていた。 ユーロは対円、対ドルで下落。午後5時は、1ユーロ=163円35~37銭(前日午後5時、164円02~03銭)、対ドルでは1.0332~0332ドル(同1.0414~0414ドル)。