怒涛の殺意と変なギャグが待っている伝統的ローグライク・ワンダーランド!『変愚蛮怒』【げむすぱローグライク/ローグライト部】
自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今週の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第10回では、現在フリーソフトとして配信されている伝統的ローグライク『変愚蛮怒』をご紹介します。 【画像全37枚】
『変愚蛮怒』とは
『Rogue』そして『NetHack』から派生したローグライクゲーム『Moria』を基に海外で『Angband』として改良されたゲームを直接の祖先とし、それにアメリカのファンタジー小説「真世界アンバー」の世界観を付与した改造版『ZAngband』の日本語版を、さらにMr.hoge氏が改造し、さまざまな有象無象のパロディを無数に注ぎ込んだゲームが『変愚蛮怒』です。2000年に公開されて以降、現在(2024年12月中旬)に至るまで無数の更新が続いており、2024年12月中旬の最新版は3.0.1.21(Beta)となっています。
『変愚蛮怒』のゲームの目的はたった1つ、それは「鉄獄地下100階に棲む□混沌のサーペント□を倒すこと」だけです。しかし、その目的を達成するためには何十人、何百人といった「@」たちの犠牲と、その勇者たちの記憶を受け継ぐ「プレイヤー」の莫大な知識が必要となるでしょう。本作のスクリーンショットはテキスト表示の画像主体で、見た瞬間「ハードル高すぎやろ!」と思った方も多いと思いますが、どうかおしばらくお付き合いくださいませ。
変愚蛮怒の宴はキャラクターメイキングから始まる
『変愚蛮怒』を開始すると、まずは性別・種族・職業を選ぶキャラクターメイキングの始まりです。性別はあまりゲームに関係ないので、気負わずに好きな方を選びましょう。
そして本作『変愚蛮怒』では、選べる種族がなんと38種!選んだ種族によって能力値やレベルアップに必要な経験値、そして種族特有の特殊能力など様々な差が現れるのですが、数が圧倒的すぎて、初めての方はいったいどの種族を選んだらいいか途方に暮れることでしょう。ここは癖のなさそうな「人間」を……と選びたくなるでしょうが、本作における人間は長所が全くなく、はっきり言って上級者の縛りプレイ向けの種族です。
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