日生が社長交代発表、朝日副社長が昇格 さらなる成長に「心血注ぐ」
日本生命保険は18日、朝日智司副社長(61)が来年4月1日付で社長に就任する人事を発表した。日生は海外で大型買収を決めるなど収益の多角化を進める一方、国内の保険事業が依然として中核を担う。国内保険事業に精通した朝日氏の登用で、着実な成長を続ける狙いがある。 【写真】握手する日本生命保険の清水博社長(左)と、朝日智司新社長=2024年12月18日、東京都千代田区丸の内 朝日氏は1987年に入社し、個人向け保険分野の担当が長い。現在も副社長として営業や代理店部門を統括している。18日の記者会見では、自身について「保険がどう選ばれ、支払いでどういうやり取りがあるのか、実感がある」と語り、「さらなる成長と、業界全体の発展に心血を注ぐ」と抱負を語った。 会長に就く清水博社長(63)は、朝日氏を「自分で考え自分で動く強いリーダーシップを持っている」と評した。事業の多角化を進めるためにも、柱となる国内保険事業が重要だと言及。その上で、「着実な成長と、新しい領域を広げていけるだけの課題意識や実行力、その両方を兼ね備えている人物だと判断した」と朝日氏を選んだ理由を語った。(杉山歩)
朝日新聞社