【MLB】ハリケーンによる強風の影響でトロピカーナ・フィールドの屋根が破壊される レイズの本拠地球場
強力なハリケーン「ミルトン」がフロリダ州のガルフコーストとタンパベイエリアを襲った影響により、レイズの本拠地球場であるトロピカーナ・フィールドが大きな被害を受けた。米公式サイト「MLB.com」でレイズを担当するアダム・ベリー記者によると、ドーム型の屋根の大部分が吹き飛ばされ、骨組みの部分がむき出しになっているという。屋根は一部ではなく、ほとんどの部分が損傷しており、強風にあおられ、強い雨が降り続くなかで、最終的に破壊されてしまったようだ。排水設備がないため、浸水による影響も心配されている。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 この状況を受け、レイズは「ここ数週間、私たちの愛する都市、地域、州はハリケーン・ヘレーネとミルトンによる被害を受けてきました。多くの人々が被害を受けたことについて、私たちは大きなショックを受けています。私たちの最優先事項は地域社会とスタッフの支援です。昨夜、球場は被害を受けましたが、負傷者がいなかったことは幸いであり、感謝しています。今後数日、数週間のうちに、トロピカーナ・フィールドが実際に受けた被害を把握できる見込みです。それまでは警察当局と協力し、建物の安全確保に努めていきます」との声明を発表。「ハリケーンの被害を受けた人々を支援している団体がありますので、可能な方は寄付のご検討をお願いいたします」と協力を呼びかけた。 トロピカーナ・フィールドは当初、避難所に指定されていたが、ハリケーンがセントピーターズバーグの南方、シエスタ・キーの近くに上陸した際には、避難所はすでに別の場所に移されていたという。そのため、トロピカーナ・フィールドに避難して被害を受けた人はおらず、その時点で球場内にいた人々も全員が無事だったという。 今後は屋根を修復する必要があり、またトロピカーナ・フィールドには排水設備がないため、浸水による被害も心配されている。なお、レイズはトロピカーナ・フィールドの敷地内に13億ドルをかけて新しい球場を建設する予定だが、オープンするのは早くても2028年以降。もうしばらくのあいだは、1990年に開場したトロピカーナ・フィールドを修復して使用し続けなければならない。