スラムダンク奨学生として渡米した元福岡第一高の崎濱秀斗、強豪大編入へ向けてシュート力を磨く「自信を持たないとやっていけない」
「D1編入に最も必要なのはシュート力です」
――コート外ではどのように過ごしていますか? 練習が長くないので、空き時間が多いですね。セントトーマスモアにいる間は高校からIMGに進学した内藤英俊さんと英真と、英語で電話して、「日本食はどうやって買っているの?」とか聞きました。2人とはジョークを交えながら話ができるし、アメリカの経験も長いし、プレーしているところもレベルが高いので、刺激を受けます。日本にいる友達にも電話しますよ。高校が恋しいですね。練習はきつかったし、ヤバいと思ったこともたくさんあるんですけど、今思うとバスケットの環境はめちゃくちゃ良かったです。 ――日本で気になるプレーヤーはいますか? 日本でプレーする同世代の活躍はYouTubeなどで見ていますけど、「この人に負けたくない」という選手はいないですね。みんな日本でプレーしているから。自分は今、オフシーズンなので耐え時。後で爆発的するため、自分との戦いです。 ――目標は変わらず、NCAAのD1校への編入ですか? 変わっていません。そのために最も必要なのはシュート力です。アメリカに来てから、高校時代のようにジャンプシュートをちゃんと打ち切るシチュエーションがあまりないんです。ピックアップゲームが多くて、みんな1対1を仕掛けるので。自分も1対1の能力はついたんですけど、組織的なピック&ロールなどをやっていない状態です。11月のシーズンインに向けてあせらずにやっていきます。3ポイントシュートはサイズが小さい選手だからこそ大事です。チームメートもみんな上手なので、キックアウトパスも飛んでくると思うので、キャッチアンドシュートや、プルアップジャンパーを練習しています。時間が必要なので、少しずつ上達していきたいですね。 D1編入という目標をかなえた後には、ユーロリーグやヨーロッパのどこかのリーグでプレーしたいという思いもあります。6月のユーロキャンプに参加して、組織的なバスケットが自分に合っているし好きだと感じました。若いうちにいろいろなバスケットを経験したいですね。そしていつかは日本に帰って、地元の琉球ゴールデンキングスでプレーできたらいいなと思っています。 ――応援してくれている皆様にメッセージをお願いします。 D1の大学からオファーをもらうため、アメリカで頑張っています。これからも応援よろしくお願いします。家族にはまずオファーをもらうまで見守っていてほしいです。
山根崇