スラムダンク奨学生として渡米した元福岡第一高の崎濱秀斗、強豪大編入へ向けてシュート力を磨く「自信を持たないとやっていけない」
「フィジカル面で劣っている部分はありませんでした」
――6月2~5日にはイタリアで開かれたアディダスのユーロキャンプに参加しました。NBAに前年入れなかった人やユーロリーグのプレーヤー、アメリカのトップの高校生など世界トップレベルの選手が集まったそうですね。 プレータイムはなかなか得られませんでした。弱さが出てしまいました。強みを自分で殺して、ずっとパサーに回ってスコアもできなかった。「できなかった」という言い方が正しいかは分かりません。「絶対に周りを生かそう」と考えてしまいました。その部分はうまくいきましたが、それはコーチが求めていることではなかったです。コーチは得点や得点に絡むアクションを起こしてほしかったんだなと、キャンプを終えてから理解しました。 ――手応えを感じられたポイントはありましたか? フィジカル面では劣っている部分はありませんでした。押されても逆に押し返せるぐらいの身体になっています。ディフェンスも良かったです。オフコートで、短期間でコーチやチームメートから信頼を得ることが大事だなと思いました。 ――世界のレベルは想像とは違うものでしたか。 2022年にU17ワールドカップに出場して、いろいろな国と対戦し、たくさんのプレーヤーを見てきました。今回渡米して、アメリカには他国なら代表に入れるようなレベルの選手がたくさんいると知りました。世界は広いし、アメリカはさすがバスケの本場だなと思いました。 ――今はアメリカ・フロリダ州のIMGアカデミーにいらっしゃるそうですね。 はい。あと2カ月くらい滞在します。ハイレベルなプレーヤーが大勢いると思っていたのですが、オフシーズンなので練習している子たちはだいたい中学生で……。環境はめちゃくちゃ良いんですけどセキュリティが厳しくて、ウェイトトレーニングができないときがあります。アメリカの夏は基本何もないというか、みんな自分の国に帰ってワークアウトをしているのでそっちでもいいなと思うこともありますが、自分で追い込んでトレーニングしています。