「イマーシブ・フォート東京」世界初!体験型テーマパークの舞台裏
今回のテーマは、「テーマパークでニッポンを元気に!~客を呼ぶプロ集団「刀」の野望~」。 「西武園ゆうえんち」を始め、レジャー施設の再生や開発を手がける「刀」。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」をV字回復させたことで知られる森岡毅さんが率いる会社だ。 武器は、数学を駆使した独自のマーケティング術。リスクを徹底予測し、確実に採算がとれるギリギリの投資ラインを見極め、成功の“勝ち筋”を作っていく。 そんな「刀」が、各地でテーマパークの再生・開発を進めている。独自手法を武器に、成功へと導くことはできるのか? 「刀」の壮大な挑戦と野望に、番組のカメラが迫った。 【動画】「ヴィーナスフォート」が変身!「イマーシブ・フォート東京」の全貌
お台場に新名所誕生!?“世界初”テーマパーク開業の舞台裏に独占密着
去年10月、東京・六本木。世界初となるテーマパーク構想を発表したのは、「刀」の森岡毅さん。“体験型”アトラクションを集結させた「イマーシブ・フォート東京」を発表し、森岡さんは、「テーマパークをアップデートしたい。100人が体験したら100通りの体験になる」と話す。 その舞台に選ばれたのが、ショッピングモール「ヴィーナスフォート」だった建物だ。 1999年にオープンし、のべ2億人が来館した人気の施設で、中世のヨーロッパをイメージしたこだわりの内装がウリだったが、再開発に伴い、2年前に閉館。建物の取り壊しも考えていたオーナーの「森ビル」に、「刀」が体験型テーマパークの構想を提案した。
「『ヴィーナスフォート』の設備や建物がスクラップされていく未来っていうのは、本当にもったいない。投資とリターンのバランスを考えた時、勝算は十分ある。人を喜ばせ続ける持続可能な事業を、東京という地域に、お台場というこの場所に作り上げることができる」。
森岡さんは、世界的な消費財メーカー「P&G」で腕を鳴らしたマーケティングのプロで、その後、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に入社。ハリウッド映画にとらわれない型破りな手法で、低迷していた業績をV字回復させた。 2017年に独立し、数学を武器にしたマーケティングで苦境の施設を次々と再生。「西武園ゆうえんち」は、懐かしい“昭和の世界観”をコンセプトに、それを面白がる新たな客層をつかんだ。 現在は、沖縄でテーマパークを開発中。やんばるの大自然の中、究極の興奮が味わえる「ジャングリア」を2025年に開業する予定だ。