オーストラリアの国内線乗り換えで早速トラブル! 旅慣れしてない仲間との行程は余裕をたっぷり確保しましょう【豪州釣りキャンの旅_03】
オーストラリア国内線の乗り換えは1時間40分! 間に合うのか?
ブリスベン空港での乗り換え時間は1時間40分だ。パスポートコントロール、荷物のピックアップ、国内線のチェックインなどを考えると、ちょっと忙しい。テキパキと行動するに限る。 飛行機から降り、「さあ、早く行こう」とふたりを促すと、「まだ、アレ書いていないんっすよ」という。機内で配られた入国手続きの書類が、ふたりとも白紙のままだ。「英語、分からないっすから」というのがその理由だ。とにかくパスポートコントロールの列に並び、そこで書き方を教えようとすると、「なんだ、日本語のがあるじゃないですか!」とキクが大きな声を上げた。通路の途中にある小さなカウンターに、いろいろな言語の書類が置いてあったのだ。 「最初からこれを配ればいいんっすよ。なんでそうしないんすかね」 「じゃあ、大丈夫?」 「日本語だから、大丈夫っすよ。当たり前じゃないですか」 「じゃあ、先に行って、荷物を受け取っているよ」 「分かりました」 とまあ、こんな会話をして、ふたりをそこに残してしまった。これが失敗だった。入国して荷物をピックアップしても、待てど暮らせどゲートから出てこない。ようやく現れたときには、ボーディング開始時間が迫っていた。 「何をやってたんだよ」 「質問は日本語なんですけど、書くのは英語なんっすよ」 「とにかく早くしないと間に合わないぞ」 小走りに国内線のチェックインカウンターで荷物を預けようとすると、係員の顔色がさっと変わった。「この便は……! 早くあのバスに飛び乗って! 荷物は向こうのカウンターで!」 相当、ヤバそうだ。 しかし、この時点では、まだなんとかなると思っていた。ところが、国内線ターミナル行きのバスがなかなか来ないうえに、移動に15分以上かかってしまった。バスから飛び降りてカウンターに駆け込んだが、「もう間に合いません」と冷たくひと言。 「なんとか助けて~」と泣きつくと、担当の男性は一旦、事務所に消え、「ダーウィン行きは1日2便です。夜の便を3席用意します。私たちができるのはそれだけです」とビジネスライクに言い、ぼくの搭乗券にメモを書いて返してくれた。 いろいろなところに旅行をしたが、飛行機に乗り遅れたのは初めてだ。なんとか夜の便を確保できたが、それができなかったらどうなっていたか、肝が冷えた。 その間、ふたりは青ざめた顔でぼくの後ろに立っているだけ。ちなみに、ブリスベン空港は西部オーストラリアのハブで、この1時間半の間に数千人とすれ違ってきたが、マスクをしているのはこのふたりだけだった。
【関連記事】
- 【画像】思わぬ観光タイムを満喫! オーストラリア「ブリスベン」の街を見る(11枚)
- ■ 本物のフェラーリが200万円ちょっと…「400i」が新車のトヨタ「カムリ」と同じくらいの値段だった理由とは?
- ■15年かけてトヨタ「クラウンマジェスタ」を少しずつカスタム!…かかった費用は1000万円オーバー!! 和テイストの内装とオーディオも必見です
- ■ 1メートル超の「バラマンディ」を釣るためにオーストラリアへ! 旅は道連れ、23日間のスケジュールが決定しました【豪州釣りキャンの旅_02】
- ■ オーストラリア旅はトヨタ「ハイラックス」のレンタカーで! 相棒に選んだコンパクトな「アポロ」キャンパーバンとは【豪州釣りキャンの旅_01】