【MLB】レイズがエロイ・ヒメネスとマイナー契約へ 2020年シルバースラッガー賞の強打者も今季は大不振
日本時間12月24日、米公式サイト「MLB.com」が複数の関係者から得た情報によると、レイズはオリオールズからFAとなっていたエロイ・ヒメネスとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。デビューイヤーの2019年に31本塁打を放ち、翌2020年にはシルバースラッガー賞に輝いたヒメネスだが、それ以降は故障もあって本領を発揮できず。メジャー6年目の今季はOPS.625と自己最悪の成績に終わっていた。新天地レイズで心機一転、マイナー契約からの完全復活を目指す。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在28歳のヒメネスはドミニカ共和国出身のスラッガー。カブス時代からトップ・プロスペクトとして注目され、2017年7月にホセ・キンタナとのトレードでディラン・シースらとともにホワイトソックスへ移籍した。2019年のシーズン開幕前にはメジャー未経験ながら6年4300万ドルの長期契約を結び、デビューした2019年にいきなり31本塁打をマーク。翌2020年は60試合制の短縮シーズンで打率.296、14本塁打、41打点、OPS.891の好成績を残し、シルバースラッガー賞を受賞した。 しかし、2021年は故障で55試合しか出場できず、2022年も84試合で16本塁打、2023年も120試合で18本塁打と完全なブレイクには至らず。今季は開幕直後から左内転筋痛、左ハムストリング痛と故障が相次ぎ、夏場のトレードでオリオールズへ移籍することになった。移籍後も期待通りの打棒は見せられず、シーズン終盤にはマイナー降格も経験。結局、今季は2球団合計で98試合に出場して打率.238、6本塁打、23打点、OPS.625と自己最悪の成績に終わり、年俸1650万ドルの球団オプションを破棄されてFAとなった。 過去4シーズンは規定打席に届いておらず、故障の多さが本領発揮を妨げる状況が続いている。かつて「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体3位となったことがあるように、その才能に疑いの余地はなく、レイズはローリスク・ハイリターンのギャンブルを仕掛けたことになる。ここ3シーズンはDHでの出場が大半を占めており、新天地レイズでもDHでの起用が有力。まずは開幕ロースター入りの切符を勝ち取るために、スプリング・トレーニングで結果を出すことが求められる。