統率力=リーダーシップ?統率力を活かして力を発揮し続ける方法を紹介
ビジネスの場で「統率力」を発揮するには?
前述のように、今は変化の時代であり、統率力がより求められる傾向にありますが、時代は必ず移り変わります。将来的には、統率力を持ったリーダーではなく、メンバーの感情に配慮し調和を重視するリーダーが力を発揮する時代も当然回ってきます。 したがって、リーダーとして長く力を発揮し続けたいならば、統率力を示す牽引型リーダーシップに加え、感情配慮型リーダーシップの側面も併せて鍛えるのが理想です。 感情配慮型リーダーシップに必要とされるのは、受容力。オープンマインドでいろいろな人とコミュニケーションを取り、多様な価値観に触れることで、一人ひとりの感情を気遣うことができるようになります。 とはいえ、リーダーシップの2軸を高いレベルで両方備えているリーダーはほんの一握り。多くの人は、どちらかに比重が寄っています。統率力が高いのか、それとも感情配慮や調和性が高いのかは個人の特性によるところも大きく、若手ビジネスパーソンが両方を鍛える努力をしたとしても、うまくバランスを取るのは難しいと思われます。 したがって、例えば統率力のほうに自信があるならば、無理にバランスを取ろうとせず、統率力が求められる環境を渡り歩いたほうが、リーダーとして長く力を発揮し続けられるでしょう。 例えば、ベンチャー企業の立ち上げ時に統率力を発揮して0→1を実現した人が、1→10のステージに入った途端に退職し、また別のベンチャーの立ち上げを担うケースは珍しくありません。このように、今の勤務先が安定成長期に入ったら、激動期にある会社に身を転じるというのは一つの方法です。 もちろん転職ではなく、社内を渡り歩く方法もあります。たとえ会社全体が安定成長期に入り、統率力を発揮しにくくなっても、個別の部署やプロジェクト単位では統率力が活かせる場所があるはずです。 例えば、新しい営業所の立ち上げや新規マーケットへの参入、社内横断型の新規プロジェクトなど、統率力が必要とされる業務に手を挙げ、異動を繰り返すのは有効。自ら適材適所を見つけることで、価値を発揮し続けることができるでしょう。