JLPGAで2戦を終えた馬場咲希。次はQスクールファイナルへ
今シーズンUSLPGAの下部ツアー「エプソンツアー」に参戦している馬場咲希。いったん帰国し、日本ツアー2試合に出場した。 最終日の馬場咲希を写真で振り返る
「富士通レディース」では2日目に首位と1打差につけ優勝争いに顔を出すも最終日18番で「8」を叩き悔し泣き。それでも「先々週は優勝争いできるとは思っていなくて、結果的に上位争いできて嬉しかったです」とプロとして初の日本ツアー参戦にある程度の手ごたえを見せていた。 そして気持ちも新たに「樋口久子 三菱電機レディス」に出場した馬場。“初体験”となった前夜祭では、ドレスを着て登場。「緊張していたんですけど、ゴルフウェア以外を着る機会はないので、女の子として嬉しいところはありました」と、日本のプロテスト合格のお祝いで親戚から贈られたというドレスを着て、19歳らしい感想を述べていた。 いざ試合に入ると初日「66」をマークし首位と1打差の2位タイ発進。しかし、2日目「73」、3日目「72」と伸ばせず結果は39位タイ。 「初日いいスタートを切れて。今までツアーに出させてもらったなかであまりなかったと思うので、2日目のいつもと違う雰囲気だったりすごく勉強になった。次に生かせていけたらいいなと思います」
いろいろなパターンの戦い方を身に付けることが成長につながる
アメリカのエプソンツアーの過酷さについて、移動が多いことを挙げた馬場。加えて「昨年までは父と2人で試合に行っていましたけど、今年は父がいなくて、試合の振り返りや自己分析を1人でするのがすごく難しくて……。父が試合を見られないので今までの具体的なアドバイスはなしで1年やっていたので、そういうところで自分で考える力がついていればいいなと思います」。生活面において自分1人でできるようになったことは、「1日の詳細の予定表を作れるようになった。今さらって感じですけど」だと笑うが、「ゴルフ場に何時に着いて、何時にショット練習を始めて、何時にパターに行って、と細かい予定です。習慣づけることによって、朝の練習でやることが頭に入ってくるというか、スタートまでがスムーズになります」と、計画管理をアバウトから綿密へ――この転換が自己管理につながり、自分で考える強さを得て、馬場咲希のゴルフ力は1ランクアップしている。 これからUSLPGAツアーのQスクールファイナルの準備に入る。 「日本でも、いつものところで普通に練習して、という感じです」とあくまでマイペースだが、「海外のメジャーで勝つこと」を夢で終わらせるつもりはない。 次に日本の試合で見る馬場咲希は20歳となっているだろう。ひとり立ちしてパワーアップしていく馬場を海の向こうから応援したい。 撮影/姉崎正
週刊GDツアー担当