メーカーズシャツ鎌倉の「オックスフォードボタンダウンシャツ」に隠された「こだわり」のヒミツ
アロハシャツ、ノータイで着るシャツ、作務衣も人気
路面店ではなく、サロンのような形の完全予約制のお店。来店してもらい、接客するパーソナルオーダーサロンです。 実はその記念シャツを制作。数量限定で販売をスタートさせています。我々には珍しいロゴ入りシャツです。実は最初にニューヨーク出店をしたときも、ロゴ入りの記念シャツを作って、大変な人気をいただきました。 子どもの頃から服に身近に触れてきました。とりわけボタンダウンシャツは当たり前のように母親から着せられていました。親から受けた影響は、やはり大きかったと思っています。 最近は、40代、50代などのお客さまが、お子さんと一緒にお店を訪れ、一緒にご購入いただくケースも増えてきています。世代を超えてご支持をいただけるのは、本当にうれしいことです。 また、いろんなご要望をいただくことが少なくありません。それをアイデアに商品にしたこともあります。例えば、アロハシャツ。研究してみたら、なかなか面白くて、いいシャツができ、'23年から販売しています。 ハワイのアロハシャツは、縫製もミシン目も粗いものが多いんですね。これを我々の技術を使って作ると、すごく上品にできる。とても好評をいただきました。 また、ネクタイをしないノータイで着るシャツもご要望をいただいた商品。ネクタイを外したときに、すごくきれいに見えるシャツ。こちらも人気です。 コロナ禍の前は、海外に出店したり、仕入れで海外に行ったりしていましたが、今は発祥の地の鎌倉でいろんなことができるのでは、という大きな気づきを得ています。 例えば今、大きな支持をいただいているのが、作務衣です。コロナの最中、近所のお寺の方に相談いただき、共同開発したんですが、高い評価を受けまして。今では一般の方向けにも販売を始め、ネット通販でも人気商品になっています。 いろんな生地でサンプルを作っており、中には和歌山の高級ジャージ素材を使ったものも。面白いのは、誰でも似合うこと。とりわけ日本人は、作務衣がとてもよく似合うんです。
上阪 徹(ブックライター)