ついに大人気モデルのカングーもEV化へ 実用的でクリーンだがこの値段では家族用のバンというコンセプトには説得力に欠ける?
ルノー カングー E-TECH(Renault Kangoo E-TECH):多用途性満載のカングーE-TECHは、電気駆動の可変パネルバン。実用的で、クリーンでもある。しかし、そのコンセプトにはまったく説得力がない!
古くさいのか、それとも現代的なのか?「ルノー カングー E-TECH」は現在、伝統的な非常に多用途なパネルバンのキャラクターと、今や不可欠な電気駆動を組み合わせている。そしてそれは単純に論理的である。結局のところ、このリーグは(そのほとんどが家族用であるため)、費用対効果の高いドライブを求めており、(そのボリュームのあるデザインのため)かさばるバッテリーパックと広大な電動技術にとって最高のパッケージ条件を提供している。 同時に、潜在的な顧客層は最大限の性能を渇望しているわけではないので「カングー E-TECH」は45kWhのバッテリーと控えめな122馬力でローンチした。
大きな資産:充実した機能性
優れた機能性は、すべての「カングー」の大きな資産であり、もちろん電気自動車バージョンも含まれる。320kgのバッテリーパックを搭載するため、車両重量は1.9トンに増加するが、積載量は514kg。電動化されてもスペースはほとんど変わらない。
分割式リアシートはフラットになるほか、かさばる荷物を運ぶ必要がある場合は「ラップ」して邪魔にならないようにすることもできる。さらに、ベンチユニットは14cm縦に動かすことができる。
車両データ
ルノーカングーE-TECH パワーユニット同期電動モーター 最高出力90kW (122PS) 最大トルク245Nm 駆動方式前輪駆動、入力ギアボックス 0-100 km/h加速12.6秒 最高時速132km/h テスト時航続距離223km バッテリー容量45kWh 全長/全幅/全高4486/1919-2159/1838mm ホイールベース2716mm ラゲッジコンパートメント容量542~1730リットル 乾燥重量1,856kg 積載量514kg 価格39,300ユーロ(約668万円)より
750ユーロ(約13万円)追加でマルチメディアが充実
残念な点:魅力的な装備の多く(折りたたみテーブル、引き出しなど)は、ファミリーパッケージに250ユーロ(約4万2,500円)の追加料金がかかるか、上級装備ラインにのみ含まれる。一方、最高の標準装備は、便利な2枚のスライドドアと着色サイドウィンドウだ。 750ユーロ(約13万円)の追加料金でマルチメディアも利用可能。オンラインシステムとスマートフォン接続が含まれ、衛星ナビゲーションと音楽も完全に統合されている。 「カングー」は、スピードを出してはいけないし、出せないが、122馬力という馬力は、数字よりもパワフルに感じる。「カングー」は停止状態からかなり抑制された方法でスピードを上げ、132km/hが最高速度に設定されている。なにしろ、120km/hを過ぎるとクルマは道路とのつながりが曖昧に感じられ、片側に傾き、正確なステアリング操作ができなくなる。