猫も喜ぶ!おしゃれな部屋づくりのヒント。人気スタイリスト大草直子の愛猫と楽しむ心地よい暮らし
ファッションスタイリスト、エディターとして幅広い層から支持を集める大草直子さんによる人気連載「大草直子のOKINIインテリア」。 第10回目は我が家と保護猫パニータ編として、2020年から飼っているという猫について語っていただきます。パニータのOKINIインテリアとは? 【写真でチェック】保護猫と暮らす、癒やしの日々。名作チェアがお気に入り? 猫が愛するインテリアとは?
コロナ禍に迎えた猫との暮らし
インテリアからは少し離れてしまいますが、今回は我が家の猫パニータの「OKINI」をご紹介します。コロナ禍の2020年、ご縁が繋がり、静岡県のシェルターからやってきたパニータ。 スペイン語で親しい友達、という意味。 ストリート生まれストリート育ちなため、正確な誕生日や猫種はわからないのですが、おそらく2020年初めに生まれ、画像検索の結果、サイベリアンとキジトラのミックスではないかと思われます。 いや、もしかしたら北欧出身のノルウェージャンフォレストキャットかも、という説もあります。 和猫のキジトラも入っているので、顔は、外国生まれの猫よりも、もう少し丸く愛嬌があるなあ、と。はい、ただの家族びいきです(笑)。 引き取る時、特にオス・メスも指定しなかったのですが、穏やかな性格の男の子で、既往症もなく、とても健康。 今の部屋にも慣れていて、さまざまな名品の椅子に座し、あえて違うデザインをトレイに載せて飾っているバカラのグラスの後ろで、日向ぼっこをしています。
エッグチェアで「ヘソ天」を決めるパニータ
そうそう、さまざまある椅子の中で、一番のお気に入りは、ジェルバゾーニ。ここに誰かが座ると、必ず膝に乗ってきます。 他の椅子には来ないので、この場所には何かあるのでしょう。 実はこの一人掛けソファ、寝室に運ぶ予定だったのですが、あまりに彼が気に入っているので、リビングルームの一角に置いたままに。 最近、足元にヴィンテージのペルシャ絨毯を置いたのですが、これもまたパニータの居場所になっていて、毛だらけになっています(笑)。 ちなみに、こちらは外苑前のイルムスのポップアップで買いました。 あとは、名品エッグチェアも、よく眠れる椅子みたいです。家族の誰より、彼が一番長く、ここにいます。 時に「ヘソ天」で寝ているので、よほど居心地が良いのでしょう。 元々ホテルのラウンジに置くために開発された、アルネ・ヤコブセンによる名品。包まれるような安心感と、下界と隔絶されたような浮遊感もあるからか、随分と長く座っていますね。 他にもアートの裏やワインセラーの上など、定位置がいくつかあるのですが、あまり絵にならないので、割愛します。 こんな感じで、彼のOKINIもたくさんある我が家。パニータは、昨日を反省せず、明日を心配せず、変わらず今日を生きているのでした。 【Profile】 大草直子/Naoko Okusa ファッションスタイリスト。大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。 雑誌の編集に携わった後、独立しファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業を手掛ける。 パニータのことも書いたエッセイ『見て触って向き合って 自分らしく着る生きる』(マガジンハウス)が発売中。