バスケットボール男子 藤枝明誠が9回目の優勝でウインターカップ出場へ…191センチ野津洸創が14点奮闘
◆全国高校バスケットボール選手権大会静岡県予選▽男子決勝 藤枝明誠76―57浜松開誠館(10日・静岡県武道館) 男女決勝が行われた。男子は藤枝明誠が第4クオーター(Q)で粘る浜松開誠館を突き放し、76―57で破って3年連続9回目の優勝を飾った。女子は浜松開誠館がU17日本代表の後藤音羽(3年)の両チーム最多41得点を奪う活躍などで浜松南を100―39で下し、9連覇を達成した。男女優勝校は12月23日に東京で開幕する全国大会(ウインターカップ)に出場する。 王者の貫禄だ。藤枝明誠が第4Qで浜松開誠館を突き放した。57―49から一気に連続13得点。昨年からレギュラーの野津洸創(2年)は「こんなところで終わるわけにはいかない」と、部員全員の思いを代弁。3連覇でウインターカップ(WC)の切符を手に入れた。 序盤の苦しい場面を野津がつないだ。3点2発を含む14得点をマークして相手に食い下がった。金本鷹(よう)監督(34)から、「昨年の赤間(賢人)のように、もっと点に絡んでほしい」と、エース級の活躍を求められる男が、内外からゴールを重ねた。 191センチの長身も細身の体。高校入学当時はベンチプレス40キロだったが、今は82・5キロまで上がるようになった。課題だった体幹も強くなって当たり負けしない体ができつつある。WCでは2年連続4強入り。「今年の目標は日本一。個人的にはもっと、3点シュートの確率を高めたい」と、野津。明誠が初の全国制覇を見据えている。
報知新聞社