甲子園とは無縁だった天才(1)当時はエースで4番…海を渡った最強スラッガー
8月7日に開幕を迎えた第106回全国高等学校野球選手権大会。毎年、甲子園から多くのスター選手が誕生する一方で、甲子園には一度も出場できずにプロ野球で活躍する選手もいる。今回は甲子園とは無縁ながらも、ドラフト上位で高卒プロ入りを果たした現役選手を紹介する。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
鈴木誠也(シカゴ・カブス)
投打:右投右打 身長/体重:180㎝/82㎏ 生年月日:1994年8月18日 経歴:二松学舎大付高 ドラフト:2012年ドラフト2位 1人目は現在メジャーリーグで活躍する鈴木誠也だ。鈴木の出身校である二松学舎大付高は近年、甲子園に頻繫に出場する常連校になったが、鈴木の在学中は甲子園から遠ざかっていた。 鈴木は、入学時から主力投手として活躍し、3年次には4番打者でエースとなりチームを牽引。投手として最速148キロをマークする一方で、打者としても高校通算43本塁打を放つなど、プロ注目選手として脚光を浴びた。しかし最後の夏は東東京都大会・準々決勝で谷岡竜平(現読売ジャイアンツ)を擁する成立学園に6-8で敗れ、甲子園行きを逃している。 スカウトからは打者としての評価が高く、広島東洋カープに内野手としてドラフト2位で指名を受け入団。その後は、広島の3連覇に貢献するなどチームのスター選手に成長した。 東京オリンピックでは「日本の4番」として、金メダル獲得に貢献。2021年オフにポスティングシステムを利用してシカゴ・カブスに移籍し、現在はメジャーリーグで活躍中だ。
ベースボールチャンネル編集部