“悲願”Jリーグクラブ誕生 高知ユナイテッドSC・吉本監督がJ3昇格の喜び語る 来シーズンは栃木SCと開幕戦
「力を借りて成し遂げられた」昇格
リーグ戦を2位で終えた高知ユナイテッドSCは、J3昇格をかけて12月に入れ替え戦に臨んだ。 ――相手はJ3の19位・横浜スポーツ&カルチャークラブだったが、自信については? 自信を持って臨んだっていう姿勢は変わらなかったですし、勝てると思って臨みました。 第1戦は、12月1日に香川県で行われた。 前半では開始早々に先制を許したが、その後、上月翔聖選手(24)のゴールで同点に追いつき、1対1で引き分けた。この結果について吉本監督は、「すごく難しい試合だったと思うんですけども、前半のうちに追いつけたことが非常に良かった」と振り返った。 引き分けという結果には「最高の結果ではなかったんですけども、最低ラインの引き分けで、次勝てばいいっていう状況を選手が作ってくれたので、すごくポジティブに捉えましたね」と語った。 第2戦は、12月7日に敵地である神奈川・横浜市で行われた。 高知ユナイテッドSCは前半7分、新谷聖基選手(26)のヘディングシュートで先制。この1点を守りながら、試合終了間際には途中出場の内田優晟選手(20)が決定的な2点目のゴールを奪った。吉本監督も「最高のゴールを2人が挙げてくれました」とコメント。 内田選手の投入については、決めてくれると信じて送り出したという。「なんか勘が当たったなっていう感じだったと思います」と吉本監督は振り返った。 吉本岳史監督: 彼は何考えてるか分かんないんですけど、なんか相手に読まれづらい。ゴールに執着する力が強いんで、本当にいいゴールだった。 ――改めて、1番の勝因は? 先制点じゃないですかね。あとは緊張感が非常になかったかなと、今回は。思い切って選手がトライしてくれたことが良かったのかなと思います。 また敵地・横浜での試合に高知から多くのサポーターが駆けつけたことについては、「ホームゲームのような空気を作ってくれたんで、選手が躍動してくれた」と言う。 この勝利で、ついに高知県に悲願のJリーグクラブが誕生した。 改めてこの試合を振り返った吉本監督は「何かを成し遂げる、それって難しいことだと思うんですけど、選手やサポーターの力を借りて成し遂げられたことは本当に最高ですね」と話した。 サッカー元日本代表の永島昭浩さんが、「プライムこうちF」でシーズン後半や入れ替え戦の前に熱い檄を飛ばしていたことにもコメントした。 吉本岳史監督: ありがたいことですね。僕が言うよりも永島さんが言った方が伝わることの方が多かったんじゃないかなと。 ――選手はどう受け止めていた? 外からの刺激というか、いつも僕が言ってることよりも、永島さんのような方に言っていただけることで素直に入っていったと思います。