韓国大統領、戒厳令を謝罪 弾劾案午後採決控え「党に一任」
【ソウル共同】韓国の尹錫悦大統領は7日、テレビで国民向け談話を発表し、「非常戒厳」宣言で国民を不安にさせたとし「心からおわびする」と述べた。自身の「任期を含む今後の政局安定策」については、与党「国民の力」に「一任する」と述べ、任期短縮も受け入れる考えを示唆したが、辞任には直接言及しなかった。 韓国国会(定数300)は7日午後5時(日本時間同)から本会議を開き、戒厳令は憲法違反だとして野党側が提出した弾劾訴追案を採決する。国民の力から8人以上の造反者が出るかどうかが焦点だ。 与党は7日午前から議員総会を開き、反対方針を巡り最終調整を続ける見通し。韓東勲代表は6日、尹氏が戒厳令の際に主要な政治家を逮捕しようとしたと批判し「大統領の速やかな職務執行停止が必要だ」と述べた。だが同日開かれた与党議員総会は反対方針を維持。与党内で意見が割れている。 与党の報道官は6日、記者団に、党幹部らが尹氏と面会して議員総会で出た意見を伝えたと説明。尹氏は傾聴した上で「考えてみる」と述べたという。