「国際物流総合展2024」東京ビッグサイトで開幕 過去最多の580社が出展
アジア最大級の物流専門展示会「国際物流総合展2024」が10日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。自動車部品や架装メーカーも含め、過去最多となる580社が出展し、物流の「2024年問題」の解決などに寄与する製品やサービスをPRした。13日までの4日間で約7万人の来場を見込む。 オープニングセレモニーで実行委員会の信田浩志委員長(ダイフク取締役常務執行役員)は「物流には革新が求められている。展示会を通じて持続可能な物流の未来を産業界に提案することで2024年問題を乗り越えて日本の産業と経済の発展に寄与したい」と語った。 アルプスアルパインは「トラック待機時間削減システム」を提案した。人手を介さずに車両の入退場時刻や荷物の積み下ろしを行う「バース」を含めた施設内の移動を記録できる。バースでの作業時間なども分析して待機時間につながるボトルネックを特定するという。待機時間の発生源を明確にして解消を促す。 JVCケンウッドは「バース予約連携 車両ナンバー認証システム」を紹介した。カメラ映像でナンバーを認証し、車両の入退場を記録する。バース予約システムと連携することでバースの自動受付なども可能になる。受付処理時間の削減などにつながる。 トレーラー(被けん引車)国内最大手の日本トレクス(高崎文弘社長、愛知県豊川市)は、シャシーからボデー(コンテナなどの荷台部)を脱着できる「スワップボデー」やセミトレーラー、ダブル連結トラックなどを紹介。中継輸送や荷役分離などに役立つことをアピールした。 ブリヂストンや村田製作所は、商用車用タイヤの空気圧モニタリングや管理業務の効率化などに役立つサービスを紹介した。