トリプレーテ達成と前人未到のセリエA9連覇…インテルとユヴェントスの歴史的快挙を伊解説陣が比較!より“特別”なのはどちら? | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】イタリアダービーが1週間後に迫る中、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣がインテルとユヴェントスの偉業について議論を交わした。 【動画】 フィオレンティーナ×インテル|ハイライト セリエA第22節
セリエA第22節では、首位ユヴェントスがエンポリと1-1で引き分け、53ポイントで2位へと後退。難敵フィオレンティーナに1-0と勝利したインテル(1試合消化が少ない)が54ポイントに積み上げ、わずか1節で首位の座を取り戻した。 インテルとユヴェントスは、1ポイント差で日本時間来月5日のイタリアダービーで首位攻防戦に臨むことになるが、『ダゾーン・イタリア』では、解説陣が「Sunday Night Square」の番組内で2チームに注目。過去に両チームが成し遂げた偉業を比較した。 インテルは、ジョゼ・モウリーニョが率いた2009-10シーズンに国内リーグおよびカップ戦とUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)で優勝し、トリプレーテ(3冠)を達成。対するユヴェントスは、アントニオ・コンテ指揮下の2011-12シーズンからマウリツィオ・サッリ指揮下の2019-20シーズンまで、前人未到のセリエA9連覇を成し遂げた。 この2つのうち「どちらの偉業により特別な味わいがあるのか」を問われると、現役時代にラツィオやナポリなどでプレーしたダリオ・マルコリン氏が見解を示した。 「それはトリプレーテだ。なぜならインテルの場合、ヨーロッパレベルの成功と言えるからだ。ヨーロッパ全体として見ると、トリプレーテを達成したチームの方が格上と位置づけになるはずだろう。セリエAの9連覇は、あくまでイタリア国内の成績だ。一方、トリプレーテはイタリア国外においても偉大なチームであると映る」 続いてステファノ・ボルギ記者が自身の考えを明かした。イタリア人記者もマルコリン氏に同意し、トリプレーテを挙げた。 「9連覇より、トリプレーテに価値があるのかどうかは分からない。だが少なくとも、トリプレーテの方がインパクトは強い。1シーズンであらゆるタイトルを獲得したのだからね。より迫力があった。イタリアにおいて、ユヴェントスの9連覇は、もはやルーティンのようにさえなっていた」 「しかし9年連続でリーグ戦を制覇することは、ものすごいことなんだ。それでもトリプレーテの方が“より大きな花火”だったと言えるだろう。カルチョの歴史を振り返ってみても、達成したクラブは数少ないものだからね」 3人目のインテルOBボルハ・バレロ氏も、古巣のトリプレーテ達成であると主張。「圧倒的にトリプレーテだ。UCLであのトロフィーを掲げることは、世界の頂点へと上り詰めた証であり、唯一無二のものなんだ」と語った。