【住之江ボート スポニチ杯住之江選手権】小野達哉 鮮やかイン圧勝劇 住之江&今年3V
ボートレース住之江の2024年最終戦、スポニチ杯争奪「第58回住之江選手権競走」は29日、第12Rで優勝戦が争われ、1番人気に支持された地元の小野達哉(38=大阪)が期待に応えるイン圧勝劇で、今年3月31日の福岡以来となる優勝を飾った。今年はこれが3回目で、地元も3回目の美酒。優勝賞金100万円を手にした。2着は江夏満、尾上雅也で激しく競って尾上に軍配が上がった。 昨年の当地大みそか決戦を制した男が今年も最終戦をガッチリものにして、2年連続V締めに成功した。 「緊張はしましたけど、番組さんもうまく配慮してもらって優勝戦の1号艇に乗れたんで、しっかり勝たなアカンなと思いました」 思えば前検日に73号機を引いた時点でこの結末はある程度予想できた。前操者の関浩哉は、グランプリの1st組からファイナルまで勝ち上がって見せ場をつくった。その足を受け継いだのが住之江の調整を誰より心得ている地元エース。出ないはずがないのだ。 予選をトップでクリアして準優もガッチリ勝ち切った。迎えた優勝戦はインから伸び返して先に回ると一気に他艇を突き放した。 「足はバランスが取れて良かったですが、昨年の方がもっと出てましたね」 ダントツ人気に応えてホッとした表情を見せたところで来年の抱負を聞いた。 「来年もぜひ年末に呼んでもらって(笑い)。それはおいといて、今年は記念を走れなかったので来年は記念で結果を出したい。そろそろ…ね(笑い)」 チャンスがくれば獲れるところにいる。地元ファンは首を長くして、それを待っている。 ◇小野 達哉(おの・たつや)1986年(昭61)1月24日生まれの38歳。大阪府出身。大阪支部所属の108期生として2011年5月20日に地元・住之江でデビュー。13年8月26日、住之江で初優出。15年10月12日の三国ルーキーシリーズ第6戦で初優勝(通算12V)。G1は2優出。通算3326戦794勝。同期は同支部の木下翔太に上村純一、中山雄太、篠田優也ら。1メートル60。血液型A。