53歳レーサーが通算500勝達成に意欲 初日は惜しくも2着も「優勝で決めようかな! 一番カッコいいでしょ」/久留米競輪
久留米競輪場のナイター「チャリロト杯(F2)」は3日、初日を開催。8RのA級予選に出走した富永益生(53歳・愛知=66期)に話を聞いた。 前回の青森最終日に通算499勝目をマークした富永益生。前検日に「一発で決めたい」と話していたように、500勝達成を目論んだ初日8R、目標の西本直大が豪快にカマして主導権。踏み出しで車間が少し開きながらも懸命にくらいつき、2人が後続を大きく引き離した。4コーナーで富永が車を外に持ち出し、見ていた誰もがその瞬間が訪れた! と思ったに違いない。実況もゴール前で『500勝達成か』のフレーズが出た。しかし西本の末脚はなかなか衰えず、富永が4分の1車輪差に迫ったところがゴールだった。 「西本が強かった。あれを抜けないのは(自分の)力ですね。このタイミングで1着を獲れれば、決勝進出へ向けていい流れになっていくんだけどね。仕方ない。最近は2日目から体が軽くなっていくので、明日はもうちょっと良くなってると思いますよ」 その後は「あのカマシに付いていくのは大変だったでしょ! 惜しかったですね~」と声をかけてきた中村美千隆に「あれで抜けないのが俺なんだよな~」と苦笑いで応じていた。 「決勝に乗って、優勝で決めようかな! それが1番カッコいいでしょ」 本当にそうなったらドラマチックだ。まずは準決勝の走りに注目しよう。(netkeirin特派員)