兵庫県知事選中のSNS誹謗中傷 県議会が決議や国への意見書の提出検討
兵庫県知事選(17日投開票)期間中に誹謗中傷や真偽不明の情報などが交流サイト(SNS)上に拡散されたことを受け、県議会は26日、各会派幹部らによる非公開の代表者会議で、選挙活動時の不当な行為に対する決議や国への意見書の提出を検討する方針を決めた。会議終了後、報道陣の取材に浜田知昭議長が明らかにした。 【写真】斎藤氏「ずっと一人ぼっち」雨中の演説で本音ポツリ 浜田氏は、知事選期間中に誹謗中傷や真偽不明の情報が拡散されたことについて、「選挙は民主主義の根幹であり、中立公平を保った上で執行されるべきだ」と強調。「SNSを正しく使っていける方向性をこれから検討していくべきだ」と述べた。 同日開かれた議会運営委員会後の代表者会議で、SNS上の誹謗中傷などへの対応を議論。議会として決議や意見書を提出するかどうかや、具体的な内容などについては、各会派の政調会長らでつくる会議で今後話し合う予定だという。 知事選を巡っては、知事選に立候補していた「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏から、SNS上で虚偽の内容を投稿され名誉を傷つけられたとして、斎藤元彦知事の疑惑などを告発する文書の真偽を解明する県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員長を務める奥谷謙一県議が名誉毀損罪で立花氏を刑事告訴した。 告訴状などによると、X(旧ツイッター)などで、奥谷氏は悪人で噓をついたり、マスコミに圧力をかけたりして、告発文書を作成した県の元幹部が死亡した原因を隠蔽したという趣旨の虚偽の内容を投稿され、名誉を毀損されたなどとしている。