あなたは動物園のパンダの「美しいうんこ」を見たことがあるだろうか?
いつでも、タンタンペースを大切に
トレーニングの鬼と呼ばれたお嬢様にも、やる気が出ない日があることを知った、連載54回目(https://gendai.media/articles/-/89619)。「いったんやる気オフの気分になってしまうと、オンになるまで時間がかかります。時間が解決することもあるので、僕らが待つしかないですね」と、梅元さんも諦めモードです。 「やる気がないときはボーッとしている事が多いので、僕の場合は耳や鼻先をつついたりして、刺激を与えて気をそらすようにしますね」と、梅元さん。そうしているうちに「しょうがないわね」といった感じで、トレーニングに取りかかることもあるのだそうです。ちなみにタンタンは、耳を触られるのがあまり好きではないのだとか。梅元さんだからこそ、許されていることなのかもしれませんね。もう一人の飼育員 吉田憲一さんの場合は、気分転換にブラッシングをしてあげるのだそう。こうして意識を違う方向に持って行くことで、急にやる気のスイッチが入ることがあるのです。おふたりそれぞれのやり方があるのですね。 何をしてもやる気が出ないときは、トレーニングはお休み。健診も日にちをずらします。「どんなときも無理強いはしません。あくまでタンタンのペースが優先です」と、梅元さん。休むときはしっかり休むこと。大事ですよね。そもそもハズバンダリートレーニングには、健診のための動作を覚えさせる他に、飼育員との信頼関係を築くという目的もあります。 「一緒にトレーニングをすることによって、少しずつ、お互いの距離感がわかってきた感じですね。現在は治療が最優先ですが、こんな状態の中でもしっかりと言うことを聞いてくれるタンタンは、本当にすごいと思います」と、梅元さん。出会ってから10年以上。ゆるぎない信頼関係があるからこそ、できることもたくさんあるのですね。そして担当の獣医さんいわく、タンタンは梅元さんと吉田さんで、接し方が違うのだとか。人を見極めてこそのわがまま。さすがですね、お嬢様。