3千枚の札舞う京都・亀岡市の伝統行事 長者になる赤い札はわずか3枚 参拝者福求める
京都府亀岡市曽我部町の穴太寺で3日、新年の伝統行事「福給会(ふくたばえ)」があった。やぐらから福札3千枚があおぎ落とされ、大勢の参拝者が一年の福をつかもうと手を伸ばしていた。 穴穂行仁住職らが大般若経を唱えた後、本堂前に組んだ高さ約5メートルのやぐらから、福札を風に舞わせた。 福札には、特に福が大きく、つかめば長者になるとされる赤い札が3枚だけ入っている。舞い落ちてくると、集まった老若男女はどよめき、札に向かって腕を高く上げていた。 初参加で赤い札を手に入れた大阪府枚方市の主婦(43)は「やぐらから離れた場所に立っていたのに、札がすーっと飛んできた。穏やかな一年になれば」と喜んでいた。