田中恒成、5回にダウン奪われ、僅差判定で王座陥落 ボクシングWBOスーパーフライ級
世界ボクシング機構（WBO）スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は14日、東京・有明アリーナで行われ、王者の田中（畑中）恒成（こうせい）（畑中）が同級5位の挑戦者、プメレレ・カフ（南アフリカ）に1－2の判定で敗れて初防衛に失敗した。 【写真】プメレレ・カフに攻める田中恒成 判定を聞いた瞬間、田中は顔をしかめ、うなだれた。ジャッジは3人とも1点差。2人がカフを、1人が田中を支持する僅差の試合だった。4階級制覇のキャリアの中で、初めて王座陥落を経験した田中は「届かなかったなという思い。こういう負け方は初めてなので。悔しさしかない」と振り返った。 惜しまれるのは5回だ。右アッパーにカウンターで右フックを合わせられてダウン。「ダメージは少しあった。どのパンチかあまり分かっていない」。7回から距離を詰めてポイントの挽回を図ったものの、13戦無敗の南アフリカ選手を捉え切ることはできなかった。 初防衛戦は当初、7月に予定されていたが、対戦相手が計量で失格し、試合は中止に。今回、仕切り直しとなったことについては「気持ちが大変なことは何もなかった。フラットに臨んでいた」と影響を否定した。（宝田将志）
