【日本郵便Honda Dream TP】2024 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦 56th MFJ GRAND PRIX SUPERBIKE RACE in SUZUKA
JSB1000クラスは、最終戦も2レース制で行われた。今シーズンの集大成として、セッション毎にステップを踏んで行きタイムも縮まってきていたが、周りも速い。公式予選では、2分05秒台に入れるが、それでも7番手。レース2のグリッドを決めるセカンドラップタイムでも8番手と両レースとも3列目からのスタートとなる。 14周で争われたレース1は、オープニングラップを8番手で終えると5周目に長島選手を、7周目に渥美選手をかわし6番手に上がり、2分06秒台で周回を重ねる。5番手のライダーを追い上げていったが、勝負するところまではいけず6位でゴール。 レース1より2周多い16周で争われたレース2では、スタートを決めオープニングラップは、5番手でホームストレートに戻ってくる。トップグループについていきたいところだったが、徐々に離され単独で走っていた。すると9周目に2台が転倒するアクシデントが発生し、セーフティーカーが入ることになる。これでトップグループとの差がなくなり、残り3周でレースが再開される。その直後の1コーナーでは2番手を走っていた中須賀選手が転倒。高橋は4番手に上がり、必死にトップグループについていく。 前を走るライダーたちのバトルが白熱。高橋はチャンスを伺うが、仕掛けられる余力はなく、そのままトップから僅差の4位でチェッカーフラッグを受けた。
日本郵便HondaDream 選手コメント
【ST600クラス #5小山知良 選手 コメント】 予選のセカンドアタックに入った周の逆バンクでハイサイドで転倒してしまいました。その際にだいぶ高く飛び上がったみたいで、左手の薬指を粉砕骨折、小指と薬指の骨折で3箇所折れてしまいました。膝のケガが悪化することはなかったのは不幸中の幸いでした。長いレース人生の中ではこういうシーズンもあると思います。望んではいませんが、自分が一番強くなるためのステップとしてはよい年だったのではないかと思います。 技術面でも精神面でも色々と強くなるための試練を与えていただいたので、一段と自分のモチベーションは上がっています。なかなか思ったようなレースを見せられませんでしたが、アドバイザーとして岡崎や若松に帯同し、彼らが期待以上の成績を残してくれました。特に最終戦では岡崎の初表彰台もありましたし、そう言った面では自分の成績は残りませんでしたが、違う役割でチームに関われたことを大変うれしく思っています。 ケガに泣かされたシーズンでしたが、笑顔で進み続けていれば絶対にいつか笑える日が来ると思います。生きているだけで丸儲け。来年は、恐らくリハビリのシーズンになってしまうと思います。その先の2026年シーズンがあればタイトル争いを引っ張っていけるような強いライダーとして戻れるように頑張ります。とりあえず手術をして治します!ありがとうございました。 【JSB1000クラス #33高橋巧 選手 コメント】 最終戦も納得できる走りとはなりませんでしたが、全力で走りました。チームも努力してくれていましたし、自分もやることはしたと思っているので、これが結果だと受け入れるしかないです。日本郵便の赤い色は目立つのですごくわかりやすく毎戦たくさんの方に応援に来ていただきました。 その応援を自分自身が力に変えることができず申し訳ない気持ちです。自分自身も納得いくシーズンではなかったですし、結果で恩返しをしたかったですね。全日本に関してはまた来年に向けて、しっかり準備をしていきたいと思っています。 鈴鹿8耐では去年と今年で日本郵便様の名前と共に戦い優勝できたのは、自分にとってすごくうれしかったですし誇りです。また喜びを共有できるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いいたします。 【J-GP3クラス #12岡崎静夏 選手 コメント】 結果的には初表彰台となりましたが、レースウイークを思い返せば失敗したことも多く、間違えてしまった部分も多くありました。それがなければ自力で表彰台に乗れたと思いますし、トップグループの中で戦うことができたと思うため、満足してはいません。 それでも今までで一番よいレースをすることができ、ファステストラップも獲ることができました。たくさんの皆様に応援いただけたことで私のこの表彰台の価値を上げていただけたと思います。やっと少しだけよい報告ができました。“おめでとう”と赤いTシャツを着て言ってくださり、本当にうれしかったです。チームをはじめ、応援してくれた皆様、アドバイスを数多くくださった小山選手には感謝しかないです。 開幕した頃はまだまだ小山選手のアドバイスもちゃんと実行できない状態でしたが、大きく変わったのは筑波ラウンドでした。そこから小山選手がアドバイスをどうすれば実行できるかを考え、フィジカルや足りない部分が明確にわかったので、このシーズンオフでもしっかり身体を作り、技術もアドバイスも全部実行できるよう準備していきたいです。来シーズンはもっと進化した姿をお見せできるように頑張りたいと思います。たくさんの応援とサポートを本当にありがとうございました!