成田凌&森田剛、互いの存在感を絶賛 台湾ロケの独特な撮影現場で生まれた信頼関係
■2~3時間かけてロケ現場到着も「ここじゃないな」で中止!「かっこいいなと感動」(成田)
――お二人の間にいる福子さんとの向き合い方は? 成田:中村さん自体が不思議な方なので、面白いなーと思いながら接していました。ちゃんとしている方なのか、ちゃんとしていないのかも分からない。撮影が終わって、取材などを一緒に受けていても分からないんです(笑)。でも義男が好きになる人なので、その意味では、好きになってしまうような魅力がある人でした。 森田:伊守は福子のことを好きかどうか分からない立場なので、そういう感情は持たないようにしていました。まあ伊守は妻もいるし子どももいる男ですからね。あまり感情を決めるよりフワフワしている感じでいました。 ――福子との仲を義男に見せつけてやろうという思いも? 森田:それはあるんじゃないですかね。ちょっと義男よりも上に立ちたいような、人間の狡い部分はあると思います。やっぱり伊守は演じていて難しかったです。監督のOKだけがよりどころでした。 ――片山監督の現場はいかがでしたか? 成田:面白いです。現場に行かないと分からないというのが特に。例えば「福子さんと義男がベッドの上で話している」と脚本に書かれていたのですが、いざ現場に行ったら、謎の場所に湯船だけが置かれていて、そこにバラが浮いているというセットだったんです。もうよく分からないですよね(笑)。脚本だけでは分からないワクワクがすごかったです。あとは、実際の映画では牧場みたいなところにベッドがぽつんと置かれているシーンがあるのですが、元々は砂漠で撮る予定だったんです。いざメイクして2~3時間ぐらいかけて移動して現場についたら、監督が来て「やっぱりここでは撮りません」と。「完璧じゃないから」と。その決断ができる人はかっこいいなと感動しました。どんどんみんな監督のことを信頼していく感覚があって。みんな片山監督の頭の中を体現したいと思うんですよね。 森田:大変ですが、結果がすべてですよね。めちゃくちゃでも、出来上がったものを見たらみんな納得する。そういう人がモノを作るべきだと思わせてくれる方ですね。