検察庁法改正案、森雅子法務相が出席し内閣委で審議
検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案を含む国家公務員法改正案をめぐり、衆院内閣委員会は15日午後、野党側が出席を求めていた森雅子法務相に対する質疑を行っている。 【動画】検察庁法改正案、森雅子法務相が出席し内閣委で審議
野党側は、今回の改正案は今年1月に閣議決定で定年延長された黒川弘務・東京高検検事長の事例を後付けで認めるものではないかと追及しているが、森法務相は、今回の立法事実は黒川氏の事例以外に「特段見当たらない」と答えた。それに対して野党統一会派の後藤祐一氏(国民民主党)は、「森法務相が記者会見で法改正と黒川氏は関係ないと言っているが、まさに関係あるじゃないか。そのものじゃないか」と語気を強めた。 審議はまだ続いており、報道によると、この日のすべての質疑が終了した後、与党側は採決に踏み切る方針だという。 前回13日の審議では、森法務相が出席せず、武田良太・国家公務員制度担当相が答弁したが、野党側は定年延長の特例規定の基準をめぐる答弁内容が不十分だとして退席し、そのまま休憩に入ったまま散会した。