大型展“グッチ コスモス”が京都で開幕 見どころは時代を超越する“赤い糸”の絆
歴代デザイナーの感性を浴びる
展示は美術館の新館“東山キューブ”と、本館を使用する。新館には、デヴリンの作品に「グッチ」の創業から現在までのタイムラインを記録した“タイム メイズ-時の迷宮”や、乗馬との深いつながりを展示物とスクリーンの迫力映像で表現する“ゾエトロープ-乗馬の世界”のスペースを設けた。
本館は、1970~2024年のルック34体をカラーやインスピレーション源に分けて並べた“エコーズ-クリエイティビティ系譜”からスタートする。続く“レジャー レガシー ”をさらに奥へ進むと、1947年に誕生したアイコンバッグ“バンブー”を、創業地フィレンツェの街のVR映像や、ドラマチックな展示で紹介する“バンブー-バンブーの世界”のスペースが広がる。最後は、ブランドのキーカラーの一つであるレッドに焦点を当てた、“レッド スレッズ-グッチの絆”で締めくくる。
“グッチ コスモス”では、展示を通して創業者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)のストーリーとオブジェクトのつながりを理解し、そのつながりをトム・フォード(Tom Ford)やサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)ら歴代クリエイティブ・ディレクターが忠実に継承しながら、それぞれの視点を加えて発展させてきた歴史が分かる。さらに、日本文化との結び付きの強さについても紹介しており、西陣織の老舗「ホソオ(HOSOO)」とのコラボレーションバッグや、日本に初上陸した1964年当時の貴重なアイテムも並ぶ。フィレンツェと京都、人とモノ、伝統技術と創造性、そして「グッチ」と来場ゲストの間に、深みのあるレッド“ロッソ アンコーラ”の赤い糸を結ぶ壮大な展示だ。
◾️グッチ コスモス 期間:~12月1日 時間:10:00~18:00(17:00最終入場) 場所:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階、新館 東山キューブ 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124 休館日:月曜日(祝・休日の場合は開館) 観覧料:一般2200円(前売り2000円)、大学生1500円(前売り1300円)、高校生1000(前売り800円)、中学生以下無料