関西の『粉モン』ピンチ タコ高い...部活帰りの子どもはコンビニへ...我らが誇る「たこ焼き・お好み焼き」歴史をわかりやすく解説 粉モンが食べたくなるはず!
ソウルフード『粉モン』がピンチです。怒っている方もいるんです。様々な物の値上げのニュースがあり、仕方がない部分もありますが、たこ焼き・お好み焼き・焼きそばといった粉モンとなると、大阪・関西の人にとっては話は別。大阪・関西の文化が無くなっていいのか…という話につながっていく話題です。粉モンが生き残るためにはどうしたらいいのでしょうか。取材した様々な最新情報をまとめました。 【写真を見る】学ぶたこ焼き『誕生秘話』食べ物じゃなかった元祖商品からいかにして生まれたのか ※諸説あります!
デビルフィッシュの美味しさに気付かれてしまった
まずは輸入タコ1kgあたりの価格について。貿易統計から算出したデータによりますと、値段がどんどん上がっています。2013年は601円でしたが、2023年は1381円、今年1月~4月では1453円で、2倍以上になっています。
輸入タコが高くなっているのは円安の影響もあります。また、世界で今までは“デビルフィッシュ”と言って食べなかった人たちも、その美味しさに気づき始めているということもあるそうです。アメリカ出身のタレントREINAさんは次のように話しています。 (REINAさん)「ヨーロッパでは一部ではスペインとかギリシャ料理でタコを使ったりするんですけど、それ以外で私はアメリカに住んでいるときに日本料理店以外でタコを食べたことはないですね。スーパーにも一般的には売っていないですし。特別なところに行かなきゃ仕入れられなかったので。そのアメリカでもたこ焼き人気が。ニューヨークなどにもたこ焼き屋さんができたんです。フードトラックとかあったりして、私も食べたんですけど、めちゃくちゃ美味しかったです」
こうした状況で、円安ということもあり、水産会社「津久勝」の担当者は「ヨーロッパに買い負けている」と話します。そのため日本にはなかなか入ってこない、入ってきても高いという現状になっています。
他にも美味しいものが…
大阪府内のたこ焼き・お好み焼き・焼きそばの粉モンの店舗数は、総務省・経産省によりますと、2006年は3350店でしたが、2021年は2048店で、1300ほど減少しています。また兵庫県でも店舗数が減っていて、全国の店舗数ではずっと大阪1位・兵庫2位という状況でしたが、最近は兵庫県より広島県の方が多いのだといいます。