他人の手帳をのぞき見。“SNSに載らない人生のリアル”を垣間見る「手帳類図書室」
“100年後も読める状態”を目指す
手帳類を集め始めて10年が経ち、プロジェクトは第2フェーズを迎えようとしている。これから10年をかけ、クラウドファンディングプラットフォーム「Open Collective」での継続的な支援の受付や、イベントの企画を行いながら、「手帳類図書館」の設立、さらにそれを支えるコミュニティの形成に挑戦する。来年夏には手帳類に関する書籍も出版する予定だ。 現在、志良堂の手元にある手帳類が100年後まで手に取って読める状態で保管されていることがプロジェクトの目標なのだという。 「これまでは僕個人の活動としてやってきましたが、手帳類の数も多くなってきましたし、せっかくなら全てを保管して、50年、100年と残せるような場所を作りたいです。これから時間をかけてコミュニティを形成し、ゆっくりと目標を達成できればと思っています」 他者からのコントロールを受けていない、生の声が残された手帳類は、後世の貴重な資料となることだろう。「手帳類図書館」の設立が実現し、より大きな規模で手帳類の収集・展示がされる日が来るのが楽しみだ。
白鳥菜都