環境に配慮したパリオリンピック™ 大会の”レガシー”は ほぼ既存の建物の一方で街が生まれ変わる再開発も
オリンピック・パラリンピックのMICE開発担当者 エロディー・ベルタさん 「パリは立候補した時点から努力しました。また、選手村やアクアティクスセンターを建設した会社は予算を使いきれなかったのでオリンピック委員会に返金しました。こんなことは一度もなかったので本当に素晴らしいと思う。」 ■「最も貧困が多いエリア」に会場を新設 その理由は このアクアティクスセンターがつくられたのがパリ郊外のサンドニ地区です。 「サンドニはフランスのなかで最も貧困層が多いエリア」とベルタさんは話します。 オリンピック・パラリンピックのMICE開発担当者 エロディー・ベルタさん 「サンドニ地区は社会的にも経済的にも問題が多いところ。いろんな国の人たちが集まってきているエリアなので、ちょっとしたことで問題が発生しやすい、いざこざが起きやすい場所だった」 オリンピックを契機にフランスはこの地区の再開発を進めています。 本田奈也花アナウンサー 「サンドニ地区に今年6月に開業したサンドニ・プレイエル駅は隈研吾さんのデザインとなっています。今は1つの路線しか通っていませんが、今後、新たに3つの路線が増え、さらにこの地区が盛り上がりそうです」 これまでサンドニ地区には地下鉄の駅が2つありましたが、パリ中心部へ行くには不便でした。 新たに地下鉄の路線が開通したことで、住民や雇用が増えることが期待されています。 近くに住む人 「ガラガラであまり何もないエリアでしたが、オリンピックが始まって沢山人が来るようになったし、地下鉄が開通して中心部にも行きやすくなりました。」 「ずいぶん良くなったと思います。私もここから30分ぐらいの所に住んでいますが、ここに来ると気分が良くなるし、いろいろな人が新たに住み始めています。」 ■選手村には病院やオフィス・商業施設も計画 環境に配慮した”新たな街”に 本田奈也花アナウンサー 「この新しい駅から徒歩10分の場所にあるのがオリンピックの選手村です」 また、同じサンドニ地区につくられた選手村には、今後、新しい街が完成する予定です。