保育園に再生紙おむつ提供 ユニ・チャーム、廃棄削減へ
ユニ・チャームが使用済み紙おむつを独自の殺菌・消臭技術でリサイクルした子ども用紙おむつの提供を、8月中旬から鹿児島県内の保育園で順次始めることが15日、分かった。大人用は既に九州の高齢者施設や病院で扱っているが、子ども用の法人向け提供は初めて。資源の循環で廃棄を減らし、リサイクルへの意識を高める狙い。関東などにも展開を広げる。 既に志布志市の五つの保育園に使用済み紙おむつの回収箱を設置。志布志市や大崎町で回収した使用済み紙おむつも合わせて同町のリサイクルセンターで再生パルプに再資源化し、ユニ・チャームの工場で製品化した上で、保護者や保育士の負担軽減を目的にしたおむつやお尻拭きの定額制サービス「手ぶら登園」の利用者向けに提供する。 具体的には、「ムーニー」や「ムーニーマン」「マミーポコ」のブランドのうち「マミーポコ」を選んだ家庭向けに、一部のサイズで再生紙おむつに切り替える。 ユニ・チャームは2016年から志布志市と大崎町と連携し、再資源化の取り組みを開始した。