“ボートのように”水に浮くTeslaが、ドバイ大洪水で役立つ様子が話題に…それ以外の車は水没
マスク氏「勧めはしないが水に浮く」
Teslaのイーロン・マスクCEOは以前、モデルSについてTwitter(現X)に、「われわれは【間違いなく】推奨しないが、モデルSは短時間であればボートのように浮く。車輪の回転が推力になる」と投稿していた。その実力が証明された形だ。 ちなみにエルサレム・ポスト紙は、今回の洪水で車種により明暗が分かれたと報じている。 記事によるとドバイ周辺の高速道路では、何時間にも及ぶ渋滞が発生。ドライバーたちが水没した車を乗り捨てる光景がみられたという。ロールスロイスやベントレーなど高級車は、エンジンに水が入り立ち往生するケースが多かったようだ。 一方、アラブで人気のトヨタ・ランドクルーザーや日産パトロールなどのオフロード車は、比較的順調に走り続けていたという。また、EVが予想外に健闘した模様だ。同紙は「水が1メートルの高さまで溜まった場所でも、Tesla・モデル3やポルシェ・タイカンなどのEVは走り続けていた」と報じている。
車体重量の大きさが奏功?
ただし、水没したEVは一般に、感電の危険こそないとされるものの、腐食による水没後の火災が懸念される。浸水は好ましくなく、水没した状態での走行が推奨されるわけでもない。 これらを踏まえたうえで同紙は、洪水中は重い車体重量が良い方向に働いたと分析している。ハイドロプレーニング現象によるスリップを免れ、車体が水に浮いてタイヤが接地しなくなる事態も防止されたのではないか、との見方だ。 災害時は外出を控えるのが最善だが、万一洪水の中に取り残された場合、Teslaが脱出の術になることがあるようだ。
文:青葉やまと