カンボジア拠点に別のニセ電話にも関与か 滋賀の女性から1999万円詐取容疑 「かけ子」の男12人再逮捕 茨城県警など合同捜査本部
カンボジアを拠点に日本人12人が関与したとされるニセ電話詐欺事件で、茨城、宮城、富山、奈良、滋賀県警の合同捜査本部は19日、別の同種事件に関与したとして、詐欺の疑いで、住所不定、配管工、男(43)ら18~45歳の日本人の男12人=いずれも別の詐欺容疑で逮捕、処分保留で釈放=を再逮捕した。ニセ電話詐欺事件の「かけ子」とみられる。捜査本部は認否を明らかにしていない。12人の逮捕はいずれも3回目。 再逮捕容疑は何者かと共謀し、7月中ごろから8月5日までの間、滋賀県内の60代女性に、NTT職員や警視庁警察官らをかたり「麻薬密売やマネーロンダリングで捜査しているが、あなたの電話番号が使われていた」「電話に出ないと犯人という可能性が高くなる」などとうその電話をかけ、計4回にわたり金融機関のATMで現金を振り込ませ、現金計1999万円をだまし取った疑い。 捜査本部によると、カンボジア当局から引き継いだパソコンや携帯電話、メモなどから事件に関与した疑いが浮上。滋賀県警を通じて女性に確認したところ、被害が判明した。 捜査本部は10月7日、富山県内の40代女性から160万円をだまし取ったとして詐欺容疑でカンボジアから移送した12人を逮捕、同28日にも別の詐欺容疑で再逮捕していた。
茨城新聞社