SKY-HI、Novel Core、CHANGMOが語る、日韓コラボレーションの狙いと意味
CHANGMOインタビュー「今回のプロジェクトは、韓国でも髙い関心が寄せられると思います」
続いてインタビューしたのはCHANGMO。2019年にリリースした「METEOR」のヒットをきっかけに、MAMA2020の「ベストヒップホップ&アーバンミュージック」にノミネートされ、韓国国内だけでなくグローバルでも存在感を示すヒップホップ・アーティストだ。 ーSKY-HI、Novel Coreと今回一緒に仕事をしてみた感想から聞かせてください CHANGMO:日本のミュージシャンと仕事をするのが初めてでしたし、ミュージックビデオの撮影含めて大きなプロジェクトとして仕事をするのも初の体験でした。お二人はラッパーでもあるので制作のプロセスは自分と似ていると思いましたし、その点ではやりやすかったです。ただ、私の立場で悩んだこととしては、初めて日本の人たちに向けて歌詞を書いてラップをするわけなので、日本の皆さんがどのように自分の曲を受け止めてくれるかが少し不安でした。幸いなことに、SKY-HIさんとNovel Coreさんが自分の歌詞をとても良いと言ってくださったので、自信がつきました。 ー彼らの音楽にはどういう印象を持ちましたか? CHNAGMO:SKY-HIさんで言うと、とくに印象深かったのがYouTubeでチェックした「タイトル未定」の映像です。ステージ上に譜面台が置いてあって、まるでクラシック音楽を演奏するかのように、攻撃的にラップをするんです。SKY-HIさんもNovel Coreさんも私の第一印象は、とてもメジャーなイメージでした。韓国だと、K-POPとヒップホップをミックスしたような音楽をやってるメジャーなアーティストはたくさんいて、お二人もそういうタイプなのかなと最初は思いました。でもSKY-HIさんやNovel Coreさんのミュージックビデオを見て、「この方々は本当にヒップホップを愛してる!」と感じました。 ーご自身の歌詞に関して何か意識したことはありますか? SKY-HIとNovel Coreは「真面目にふざけた」と話してくれました。 CHANGMO:今回のプロジェクトは、韓国でも髙い関心が寄せられると思います。私のファンは、私がフィーチャリングをしたり、フィーチャリングされたりするのを好む人が多いです。なのでまずは自分のファンを満足させたかったということが一つ。次に、日本の方々が聴いた時、お二人の日本語の歌詞の後に私の韓国語が出てきた時、自然に感じてもらえるといいなと思いながら、歌詞を書いたように思います。あと歌詞の内容を面白いものにすること。このように3つの点を考えて、お二人が遊んでいる間、私はたくさん働きました(冗談ですよと言って笑う)。 ー日本語のヴァースがありますよね。 CHANGMO:はい。「マネーだいすき」と「生ビールください」です。「生ビールください」は日本に来たときに一番たくさん使った言葉です(笑)。 ーCHANGMOさんが、アーティストとして音楽活動をしようと思ったのはいつ頃ですか? CHANGMO:小さい時はピアノを弾いていたので、元々はピアニストになりたかったのですが、19歳でヒップホップ・アーティストになると決意しました。今の事務所の社長であるThe Quiettさんに初めて出会って、その時に(アーティストになると)誓った記憶があります ーヒップホップのどこに魅力を感じたのですか? CHANGMO:私の家は経済的に貧しかったので、幼いながらにピアノを弾きながら「なぜこんなにお金のことを考えながら音楽をやらないといけないんだろう」という不満がありました。クラシック音楽をする人たちはお金持ちのイメージじゃないですか。でも私の家はそうではなかった。そんな不満をアメリカや韓国のラッパーたちが代弁してくれたんです。10代の時にピアノを弾き続けながら、趣味としてヒップホップを聴いたり、ラップの歌詞を書いたりしていたので、その流れでラッパーになりたいという気持ちが生まれたんだと思います。