“今年の10台”に選ばれた ホンダ新型「フリード」はなぜ人気? 全長4.3mのコンパクトミニバンがヒットした理由とは
フリードはなぜ人気?
「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」は今年が45回目の開催となり、その最終選考会に進出する「10ベストカー」が2024年11月に発表されました。選出された10台のなかにはホンダの人気ミニバン「フリード」もいます。 【画像】2024年のヒットモデル! ホンダ新型「フリード」を写真で見る(31枚)
日本カー・オブ・ザ・イヤーは、日本のモータリゼーションの発展とコンシューマーへの最新モデルおよび最新技術の周知を目的に1980年に創設された賞典です。 選出されるのは、市販を前提に日本国内で発表される乗用車のうち年間を通じて最も出来のいいクルマで、日本の“クルマの賞典”として海外からも高い注目を集めています。 それに選ばれたフリードはホンダが2008年5月から発売しているコンパクトミニバンです。 車名はFreedom(自由)からの造語で、どこまでも自由な発想で追い求めたいという想いに加え、Free(自由)+do(行動する)という意味合いも込められています。 デビュー当時のキャッチコピーは「This is 最高にちょうどいいホンダ」で、実際に5ナンバーサイズに収まる扱いやすい車体に3列シートを備えた広い室内空間を融合。 また多彩なシートアレンジや広いラゲッジスペースなど優れた使い勝手を誇り、キャッチコピーの通り程よいボディサイズで人気になりました。 2016年には初のモデルチェンジを実施。コンセプトは「7days Wonderful Mobility」で、「いつでも」、「どこでも」、「だれでも」用途に応じて思い通りに使えるクルマとして開発されました。 2代目の特徴は多彩なバリエーションを用意していることで、従来の3列シートの他に2列シート車の「フリード+」を設定。こちらは荷室を超低床化することで使い勝手を向上させ、車中泊も可能なフラット空間と、床下収納を同時に実現しています。 さらにクロスオーバースタイルの「フリード クロスター」も設定されました。 そして現行モデルは2024年6月から発売されている3代目です。「“Smile” Just Right Mover(“スマイル” ジャスト ライト ムーバー)」をコンセプトに、人びとの暮らし・気持ちにも寄り添い、日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマとして開発されました。 グレードはファミリー向けの「エアー」、2列目以降のリアクーラーなどの快適装備が追加されている「エアー EX」、クロスオーバースタイルの「クロスター」を用意。 エアーはさまざまなシーンに似合う水平基調のラインで構成されたシンプルな造形と、クリーンなサーフェイスによるモダンなデザインが特徴です。エアーEXはさらに、リアクーラーやコンビシート、アルミホイールを備えています。 一方で、クロスターは力強く遊び心に溢れたデザインとなっています。 パワートレインはガソリンとハイブリッドの2種を設定し、後者は近年のホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用。どのグレードも2種のパワートレインが設定されています。 また、最新モデルとして安全運転支援システム「ホンダ センシング」を全モデルに標準装備しているため、安全に運転することが可能です。