【素敵ドクターズ100名の養生ルーティン②】体のプロ、医師たちが実践する美容法をこっそり聞いてみた
【教えてくれたのは】 今泉明子さん 皮膚科・美容皮膚科医。医療法人社団 青泉会 今泉スキンクリニック院長。日本赤十字医療センター皮膚科、ニューヨーク ワイル・コーネル医科大学(皮膚科)、東京ミッドタウン皮膚科形成外科クリニックNoage(ノアージュ)院長を経て、2018年、医療法人社団青泉会 今泉スキンクリニックを六本木に開院。学会、講演・セミナーにも多数登壇、論文など執筆活動を行うかたわらで、最先端の美容医療技術を提供すべく邁進している。
口腔マッサージで口をほぐして、自律神経を整える
オリジナルのマッサージを教えてくれたのは丹羽祐子先生。 「自ら開発した口の中の筋膜を剥がす口腔マッサージです。高濃度プラセンタジェルを使い、口の中をしっかりほぐすことで、唾液の分泌を促し、自律神経を整えるのでぐっすり寝られるという効果も」(丹羽祐子先生)
◆口の中の筋膜を剥がす口腔マッサージ 「口内のいちばん深い部分、唇の内側の歯肉頰移行部(口腔前庭部で可動粘膜である頰粘膜から不動粘膜である歯肉粘膜に移行する部分)を剥がすように指を入れます。嚙み締めが強い場合や片方だけで嚙む癖(嚙みづらい歯がある場合に起こる)がある場合には、部分的に痛かったり、こり固まっていることも。 そこを、指にジェルをつけて剥がすように指圧することで、唾液分泌もよくなり、口の嚙み締めも緩み、首の筋肉(胸鎖乳突筋など)も柔らかくなります。また舌の下に指を入れて上にすくい上げるように少し引き上げると、舌のこりも緩みます。 顔色もよくなり、首、肩まで楽になると患者さんにも好評を得ています。 注意点は、何もつけずにマッサージをすると擦過傷を作る可能性があること。そのためプラセンタが入っているジェルを開発してもらいました。口腔粘膜からもプラセンタエキスを吸収しますし、さらに天然の殺菌成分も入っており、歯周病の予防もねらっています。代用するなら、アーユルヴェーダでも口腔ケアに使われるココナッツオイルがよいと思います」