栄養士が選ぶ、ヘルシーなフルーツ BEST10
りんご
おやつにぴったりの秋の果物であるりんごからは、食物繊維をたっぷり摂取できる。ただし、ピーラーは使わないで。皮がついたままのりんごに含まれる食物繊維の量は、皮をむいたりんごの約2倍。食物繊維が豊富なりんごは食べると満腹感が得られるため、バッグに入れておけば外出時のシンプルで満足感の高いおやつとして最適。腸にいい食物繊維以外にも、りんごには優れた抗酸化作用があり、心血管疾患、がん、喘息といった慢性疾患のリスク低下が期待できる。
アキー
日本ではなかなか見かけないこのジャマイカの国民的果物は、健康にいい脂肪と食物繊維が豊富で、ヨウ素の優れた供給源。未熟な果実は有毒のため、信頼できる場所から熟したものを入手して食べよう。さらなる研究が必要ではあるけれど、ヨウ素は生殖能力の問題に悩む女性の役に立つと言われている。「アキーは、野菜のようにハーブやスパイスと一緒に調理します。団子やプランテンと一緒に食べたり、ジャマイカの国民食であるアキー・アンド・ソルトフィッシュにして食べます」とアンダーソン・ヘインズさんは説明する。
すいか
水分量が多く水分補給にぴったりのすいかには、ビタミンAやビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれている。これらのビタミンには抗酸化作用があるため、細胞の損傷や病気を引き起こすフリーラジカルと闘うことができる。さらにすいかには、カロテノイド、リコピン、ククルビタシンEなどの抗酸化物質も含まれている。食べるときは、カットする前に必ず皮の部分をよく洗い、表面の汚れや細菌を落とすこと。そのまま食べても、混ぜてから冷凍してグラニータ(果物のシャーベット)にしてもいいし、スライスしたすいかにライムジュースとスマックを振りかける食べ方もおすすめ。
キウイ
就寝の1時間か2時間前に、キウイをおやつとして食べるのがいいかもしれません、と話すダンドレア・ラサートさん。彼女いわく、ある研究で24人の対象者が4週間にわたって就寝前にキウイを食べたところ、寝つきも睡眠時間も睡眠の質も向上したという。さらなる研究が必要ではあるけれど、キウイの睡眠促進効果は、メラトニンの前駆体であるセロトニンや、安眠効果が示されている食物繊維と関係があるのではないかとダンドレア・ラサートさんは話している。