筋肉先生・谷本道哉<40代に見える50代><60代に見える50代>は何が違うのか?「高齢だから筋トレしても手遅れ」ということは決してない
◆40代に見える50代、60代に見える50代にはそれなりの理由が 筋肉に限らず、われわれの身体機能は加齢とともに衰退します。いわゆる老化現象です。 しかし、「はじめに」にも記しましたが、老化は避けることはできなくても、その程度を変えることは取り組み次第で可能です。 筋肉に関してはしっかりと運動、特に筋トレを行うことでサルコペニアを食い止めることができます。逆にほとんど動かずに家でゴロゴロ過ごしていたら、よりサルコペニアが進んでしまいます。 50代でも若々しく40代のように見える人がいますが、それなりに理由があります。一方で老けた、覇気のない60代に見える50代の人もいます。やはりそこにもそれなりの理由があります。どうせなら若く見えるほうでありたいですよね。 なお、筋トレに関しては始めるのに遅すぎることはないのですが、やはり早めに手を打っておくに越したことはありません。 筋肉の細胞数が減少し始める30代。このころからしっかり鍛える習慣を身につけておくのが筋肉の細胞数の減少を食いとめるためには理想です。少なくとも細胞数の減少が急速に進む50~60歳代までには筋トレを始めたいところです。 ※本稿は、『学術的に「正しい」若い体のつくり方』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。
谷本道哉