インドネシア中銀、金利据え置き-4月利上げでルピアへの圧力和らぐ
(ブルームバーグ): インドネシア中央銀行は22日、政策金利を据え置いた。先月のサプライズ利上げで通貨ルピアへの圧力が弱まったことから、据え置きを決めた。
インドネシア中銀、予想外の利上げ-通貨ルピア下支え
ペリー・ワルジヨ総裁率いる理事会は、政策金利の「BI金利」を6.25%に据え置いた。ワルジヨ総裁は今月、4月の引き締めがルピアの持ち直しに役立ったとして据え置きを示唆していた。インドネシア中銀は通貨の安定を重要な任務としている。
ワルジヨ氏は記者会見で、ルピアは安定しており、インドネシア経済の力強い見通しに後押しされ上昇が予想されると述べた。中銀は今週の会合で、経済成長とインフレに関する楽観的な見通しを維持した。
今年に入り3.5%以上下落したルピアだが4月の下げを縮小。インフレ率は1.5-3.5%の目標範囲内で推移していることから、中銀にさらなる行動を迫る圧力は小さくなっている。
原題:Indonesia Keeps Key Rate Unchanged as Pressure on Rupiah Abates(抜粋)
--取材協力:Norman Harsono、Tomoko Sato、Yudith Ho.
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Grace Sihombing