ご当地デリカ(惣菜弁当)100選 埼玉県民ご用達の和風フライドチキン マミーマートでダントツ人気の「鶏天」
何も足さない、何も引かない
サントリー山崎の「何も足さない、何も引かない」を彷彿させる崇高なコロッケ。タネは北海道産男爵芋100%。芋の「全つぶし」と「半つぶし」を配合し絶妙な風味と食感を演出している。芋の持ち味を生かすためバッター液は控えめ、鮮度訴求のため自社工場で生パン粉を付け、店内で油調。優しく、飽きず、オーブントースターにかければ揚げたてが蘇る。原材料は最小限に、調理は忠実に、丁寧に丁寧を重ねた手間と熱意が垣間見える逸品だ。 「北海道じゃがいも使用 本気じゃがコロッケ」5個・322円(税込み)/1個・約85g POINT=つぶしポテト2種配合
シュウマイのポテンシャルを証明
ギョウザとシュウマイは飲茶の双璧だが、惣菜市場では圧倒的にギョウザが強い。ところがマミーマートでは売上げ6対4で焼売が餃子を上回る。おいしさのポイントは(1)直径約5cmのボリューム(2)プリプリ食感の粗挽き肉(3)クワイの絶妙なアクセント。いずれも現場発想によるものでPB製造を委託。オンリーワン訴求で根強いファンを獲得している。ギョウザの競争は激しいが、シュウマイは意外に穏やか。看板商品に育てるポテンシャルは十分にありそうだ。 「国産豚肉のあらびき肉焼売」5個・322円(税込み)/1個・約50g POINT=クワイの食感が心地よい!
スーパーデリカならではの奇跡
「調理パンの販売倍増」を掲げて製造体制を強化。パン職人を採用してサンドイッチ専用のパンを毎日焼成するなど、惣菜部門の本気度を象徴する位置付け。売り物は「惣菜売場の花畑」と評される圧倒的な具だくさんと彩りよい見栄え。具だくさんに負けないようパンの食感を調整。しっとり包み込む口内調理を演出している。CVSサンドイッチやFFハンバーガーの値上げが続く中、この内容でこの価格はスーパーのデリカならではの奇跡だ。 「粒マスタードポテトタマゴハムサンド」322円(税込み)/約250g、「厚切りハムカツとタマゴサンド」356円(税込み)/約210g、「BLTサンド」378円(税込み)/約200g、「イタリア産トリュフ香る自家製たまごサンド」322円(税込み)約170g POINT=専用パンを毎日焼成
店舗情報
取材店舗:生鮮市場TOP ビバモールさいたま新都心店 惣菜売上比率8%(店舗による) 社名=(株)マミーマート/本社所在地=埼玉県さいたま市北区宮原町2-44-1/創業=1959年/設立=1965年/店舗数=76店舗/年商=1450億円(2023年9月期)/従業員数=940人
日本食糧新聞社