落雷、竜巻、台風、記録的大雨、猛暑…激甚化する様々な災害への「備え」そして「命を守る行動」を見直した1年
観測史上「最も暑い夏」
2024年、宮崎市の6月から8月の平均気温が1886年の統計開始以来最も高い27.5℃を記録した。140年近くの観測史上最も暑い夏となった。 10月22日、県内は低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、南部平野部では線状降水帯が発生。 日南市では、1時間に89ミリの猛烈な雨を観測。市内を流れる広渡川と酒谷川が一時、氾濫危険水位を超えた。 車が冠水した住民: 全くエンジンもかからない状態。避難しようとしたのは午後4時くらいだったが、水があがって来ていた。避難しようとするのがちょっと遅かった。急に水が増えたのですごくびっくりした。 日南市では70代の男性が車ごと川に流された。当時、現場にいた人によると、消防隊員が救助しようとした時に軽乗用車が福谷川に流されたという。車は約1.5キロメートル下流の川添橋付近で発見され、その後男性は遺体で発見された。 活発な雨雲は延岡市付近にもかかり続け、観測史上1位となる1時間に114ミリの記録的な大雨が降った。 テレビ西日本 石橋弘崇アナ: 山の斜面が大きく崩れています。そして、なぎ倒されている木々も確認できます。住宅なども押しつぶされています。 捜索の結果、この家に住む50代の女性が遺体で発見された この記録的大雨で、宮崎県内では2人が犠牲に。住宅被害は、全壊・半壊、床上・床下浸水あわせて300棟以上にのぼった。 人生を一変させる気象災害。自然の猛威を前に、「警報や注意報などの情報」を「命を守る行動」 にどう繋げるか。考えさせられる1年だった。 (テレビ宮崎)
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