試合に大きいも小さいもない。なぜGK権田修一は「あまり先のことを考えてもいいことがない」考えに至ったのか「自分で言うのもなんですけど」【清水エスパルス】
「あまり良い思い出がない」
YouTube公式チャンネル『サッカーダイジェストTV』のインタビュー取材で、Jリーグウォッチャーの平畠啓史氏が清水エスパルスのGK権田修一に質問。「(J2リーグで)残り4試合、今の心境は?」と訊くと、こう返された。 【画像】まさにスタジアムの華!現地観戦する選手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介! 「『明日2部練だなあ』って思っています(笑)」 権田は言う。「あまり先のことを考えてもいいことがないので」と。そのようなスタンスになった背景に“昨季の苦い経験”がある。 「昨年は(J1昇格の)目の前まで行って(結局、プレーオフ決勝で敗れた)。あの経験があって、改めて先を意識するのは良くないなって。『勝ったら昇格!!』みたいな感覚でやった時にあまり良い思い出がない。自分で言うのもなんですけど、どうせちゃんと準備するから(笑)。僕の中で大事な試合もそうじゃない試合もありません」 1節のロアッソ熊本戦から38節の熊本戦まで、日々の練習、ゲームに向けての準備をしっかりやろう。それが、今年における権田の考え方である。 「昨年は昇格という目標が大きすぎたのかなと。その前の年に降格させた責任もあって。だから、最後力んだのかもしれません。キャプテンをやっていたのもあって、考えすぎるダメなんですよね。どうせやるから(笑)」 試合に大きいも小さいもない。目の前の一戦をこなして、シーズンを終えた時、どうなっているか。だから山形戦に向けても気負いはまったくない。 「『次は山形だな。山形は調子いいなあ』ぐらいの感じです」 文字通り自然体で山形戦に臨む権田がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。楽しみだ。 構成●サッカーダイジェストTV編集部