ノーリツ、製造オペレーション管理を強化--コベルコがスマートファクトリー化を支援
コベルコシステムは、ノーリツのスマートファクトリー化に向け、ダッソー・システムズの製造オペレーション管理(MOM/MES)ソリューション「DELMIA Apriso」の導入を支援した。コベルコシステムが12月17日に発表した。 コベルコシステムは、これまでノーリツの基幹システム導入から保守運用までを支援してきた実績と信頼関係を基に、DELMIA Aprisoの導入を提案した。10月にテスト運用を行い、12月に本格運用を開始している。 今後、製品シリアルナンバーと部品のシリアルロットナンバーのひも付けや、設備装置や検査ログのひも付けを行い、トレーサビリティーを強化し、品質向上を実現していく。また、工程予実管理による原価の適正化も期待される。さらに、生産設備との連携により「自働化工場」を実現し、生産力強化を目指す。 DELMIA Aprisoは、製造実行システム(MES)および製造オペレーション管理(MOM)の役割を果たすソリューションで、製造、在庫、品質、保全、従業員管理など、製造現場の作業を包括的にサポートする。業務連携や可視化による生産性向上とコスト削減を促進し、リアルタイムデータ収集およびデータ分析による迅速な意思決定を支援する。また、グローバル展開や統合基幹業務システム(ERP)との連携にも対応可能だ。 ノーリツは、DELMIA Aprisoについて、将来の生産自動化と原価改善に対応する柔軟なプラットフォームとして評価し、採用に至った。 コベルコシステムは、今後もノーリツのスマートファクトリー実現を支援していくとしている。今回の導入により、設計、製造、品質データの一元管理と情報共有が実現し、設計変更や製造条件変更時の製造現場へのスムーズな情報伝達が可能になった。さらに、製造原価の適正化という観点では、工程順序や作業内容などのBOP情報を活用することで、より精度の高い実績取得が可能となり、原価低減のサイクルの加速が期待される。