橋下徹氏が兵庫・百条委員会で見解 「百条委は兵庫県知事選の結果にとらわれずに結論を出すべき」「斎藤知事と職員の関係は絶対的権力者と部下という関係なので、本当に慎重にやらなきゃ」
橋下徹氏「僕は内部通報にはものすごく気を使っていた」 知事経験者はどう見る?
公益通報として扱うか否かで意見は食い違っているが、百条委は兵庫県知事選の結果にとらわれずに結論を出すべきだと思います。片山元副知事が以前の百条委員会では、斎藤知事から早くするよう指示があったと証言しています。それを踏まえると、斎藤知事がそういう指示を出しだした記憶がないというのは疑問です。 (Q.橋下氏自身も知事に就いていたが、告発には気を使っていた?) とても気を使っていました。やはり権力を持つ側ですから。僕は政策を実現するために、記者とは大ゲンカしましたが、それは記者と僕が上司部下の関係ではないから。だけど斎藤知事と職員の関係は、絶対的権力者と部下という関係なので、本当に慎重にやらなきゃいけないと思います。僕は職員に対しては全部さん付けで、全部ていねい語でやってました。僕が知事の時も膨大な量の怪文書が出回っていましたが、自分に関係のあるものは第三者の調査に回していました。
批判めいた文章を出したとき、権力者側が誰が作ったか調べるというのは告発者側には恐怖です。 また、告発者の元局長を、第三者機関の調査結果を待たずに懲戒処分にしたことも問題が大きい。この処分は公益通報とは関係ない処分だと斎藤知事は一貫して言っていますが、告発者に多少の服務規律違反があったとしても、公益通報による県政へのメリットが大きければ、告発した人の問題は不問にするというのが、いまの流れなんです。 調査結果より先に処分するのは間違いだったのではないでしょうか。退職を一度取り消し、職員に引き戻して処分をしたというのは、やりすぎだと思います。こういう権力の使い方は怖い。
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