家計は私に丸投げなのに、「俺の金だ」と派手に使う夫。退職金を渡さず、定年後も家政婦扱い。離婚覚悟で物申したら
令和4年に厚生労働省が発表した人口動態統計特殊報告によると、離婚する人の中でも同居期間が20年以上の割合が上昇傾向にあるそうで、令和2年には全体の21.5%になったとのこと。長年にわたり夫に尽くしてきたけれど、もう耐えられない……。田中伸子さん(仮名・神奈川県・主婦・70歳)は、定年後も自分のことしか考えない夫に対して、ついに愛想を尽かしたそうで――。(イラスト=すぎやままり) 【漫画版はこちら】 * * * * * * * ◆ドケチなのに計画性はない 夫とは私が19歳の時、あるパーティで出会った。あがり症の私に、「気にしない、気にしない」と緊張を和らげてくれる人だった。 ところが交際が始まると、怒りっぽくてわがままで、人の話を聞かない。何より驚いたのはケチで細かいところだった。外食するにも二軒三軒と回って一番安いところを選ぶ。しかも、自分の好物の店にしか連れていかない自己中心ぶり。 おかげでラーメンばかり食べさせられた。ストレスのあまり付き合って1年で10キロ痩せてしまった。そんな相手なのに私が結婚を決めてしまったのは、彼の安定した収入が大きな理由だった。 けれど、実際の結婚生活はお金をめぐってのもめごとばかり。給料はすべて私に渡すので、管理するようにと言われた。当初、家計を預かることは、私にとってもお金を自由に動かせるという安心感があっていいと思っていた。 ところが夫は月のお小遣いに10万円を要求。しかも「必需品だ」と言って何台も車を買い替えるのだ。車検も待たずに……。 家族での外食、旅行も多く、楽しくはあったものの、「家計のやりくりはお前に任せる」というスタンスで計画性もなくお金を使う夫に、常に不安でいっぱいだった。
◆「俺の金だ」と言う夫 今はなんとかなっているが、夫が退職したらどうすればいいのか。しかし何か言おうものなら「俺が稼いだ俺の金だ」と機嫌を損ねる。 なんのことはない、実際に私が自由に動かせるお金などなかったのだ。そんな生活だから、きちんと給与は入るのに、いつも家計は苦しかった。 そしてついに迎えた夫の定年退職。かろうじて貯めていた少しばかりの預貯金はあるものの、決して贅沢できる額ではない。今後の収入は年金だけだ。 2人分の年金から夫に渡す小遣いを引いて、食費、固定費、雑費、交際費、車の維持費、保険料……を払えば何も残らない。 そんな私に向かって、「俺はこれまで給料の全額をお前に渡してきた。俺にはお金がない。だから退職金は俺のものにする」と宣言して、退職金のすべてが夫の手元におさまった。小遣いやらボーナスやらを私に隠れてコツコツ貯めているに違いないのに。
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