「南海トラフ地震臨時情報」の発表後に「防災グッズ」を用意した人はどのくらいいる? あなたの防災準備は万全?
近い将来発生する可能性が高いとされている「南海トラフ地震」ですが、2024年8月に「南海トラフ地震臨時情報」が発表され、特に警戒の必要があった1週間は落ち着かない日々を過ごしたという方も多いのではないでしょうか。 本記事では、この「南海トラフ地震臨時情報」を受けて、どれほどの人が防災対策したのかを解説します。また災害時に必要なものや、普段からできる災害対策も紹介するため、まだ万全な備えができていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
南海トラフ地震とは
そもそも「南海トラフ」とは、日本の駿河湾から遠州灘や熊野灘、紀伊半島の南側の海域や土佐湾を経て、日向灘沖までのフィリピン海プレートやユーラシアプレートが接する海底の溝になって地形が形成されている区域のことです。 この南海トラフにあるプレートは、年々陸側のプレートの下に海側のプレートが沈み込んでいます。この際に陸側のプレートの境界が地下に引きずり込まれ、引きずり込みに耐えられなくなると陸側のプレートが跳ね上がります。この跳ね上がりの衝撃で発生するのが、「南海トラフ地震」だといわれています。 なお、揺れの被害が最大になると予測される「陸側ケース」になった場合、被害総額は171.6兆円ともいわれています。
南海トラフ地震臨時情報とは何だったのか
2024年8月に発表された「南海トラフ地震臨時情報」とは一体どのようなものだったのでしょうか。 「南海トラフ地震臨時情報」とは、南海トラフ沿いで異常な現象を観測した場合、地震発生の可能性が高まっているとされた場合などに、気象庁から発表されるものです。
事前準備をした人はどれくらいいたの?
「南海トラフ地震臨時情報」が発令された際、多くの人が「巨大地震が来る恐れがある」と認識しました。 株式会社ロコガイドが、自社サービスの「トクバイ」ユーザー1900名を対象に、南海トラフ地震臨時情報が発表されたあとの2024年8月14日から8月17日に家庭での防災対策に関するアンケート調査を実施したところ、約4割の回答者が「十分にできている」もしくは「ややできている」と回答しました。 さらにできていると回答しなかったものの、「全くできていない」という回答だった人は全体の2割弱となっているため、多少の意識や準備は、多くの人が行っているということが分かります。